◇大相撲稽古総見（29日、東京・両国国技館）

大相撲・秋場所に向けた横綱審議委員会による稽古総見が29日、両国国技館の相撲教習所で行われました。

横綱・照ノ富士が不在となる中、存在感を見せたのが大関・琴櫻です。

今年の夏場所の番付発表に合わせて「琴ノ若」から元横綱で5度の幕内優勝をあげた祖父のしこ名「琴櫻」を襲名。偉大な祖父のしこ名で臨んだ2場所では11勝4敗、10勝5敗と勝ち星を積み上げました。

しかし夏巡業中に腰を痛めたという琴櫻。状態が心配されましたが、この日に行われた稽古では同じ大関の豊昇龍相手に勝ち越すなど回復の兆しを見せています。

「徐々に徐々になので、うまく探りながらの部分もありましたけど、でも出来なかったことを考えるとしっかり序盤から出来たのでそこはプラスに考えていきたい」と、コメントした琴櫻。

また、5度の幕内優勝をあげた祖父へ追いつくべく、初優勝に向け秋場所に臨む琴櫻は、「全場所気持ち変わらないので優勝目指してやっていくのが当たり前ですし、そこに対して気持ちを作って準備していくのが大事なのでいつも通りやっていきます」と、力強く意気込みを語りました。

秋場所は9月8日から15日間、両国国技館で行われます。