スペイン戦決勝ゴール“持ってる男”田中碧 絶体絶命のW杯予選で起死回生のゴールなど大一番に強いワケ
“無敵艦隊”スペインに逆転勝ちし、首位で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた日本代表。
決勝ゴールを決めたのは、ドイツ2部デュッセルドルフでプレーをする田中碧(あお)選手でした。
神奈川県川崎市出身の田中選手。J1・川崎フロンターレのユースから16年にトップチームに昇格すると、19年からレギュラーに定着し、20年のリーグ優勝に大きく貢献しました。
さらに個人としてはベストイレブンにも選出されるなどリーグを代表する選手となります。
2021年には、活躍の場を広めるべく、ドイツ2部のデュッセルドルフに移籍します。
この経験でサッカー観が大きく変わったと言います。田中選手は「個人としての選手の幅というか。日本だとすごくゆっくりでボールを大事にするサッカーが多い。ただ、やっぱりドイツに行くとよりスピーディーなゲームがすごく多い。それがすごくヨーロッパの最先端だなと感じた」と振り返ります。
田中選手が日本代表で一躍脚光を浴びたのはW杯アジア最終予選第4戦のオーストラリア戦。
当時、日本代表は2敗を喫し、W杯出場へ後がない状況でした。この試合で田中選手はスタメンに抜てきされます。
すると前半8分、右足を振り抜くと、先制点となる代表初ゴールをマーク。最終予選初出場で絶体絶命のチームを救う勝利に貢献しました。
このゴールについて田中選手は「決める時がすごく大きい時に決めてるという感覚はある。日本代表の選手として、そこで何ができるのかというのを示す初めてのチャンスだったので、自分がやれるっていう価値を少しは残せたのかなと思う」と語りました。
負けられない大一番で、再びゴールを決めた田中選手。
将来のプレーヤー像について「一番の理想は田中碧がピッチに立っていたら絶対に勝つという。クラブでも代表でもそういう選手になりたいなと思う」と語りました。