2月24日に開幕を迎えるサッカー・明治安田J2リーグ。
その中でいわきFCに注目します。
走り続けるサッカーを体現するいわきFCですが、それを支えているのは「異色のスペシャリスト」の存在でした。

2023シーズン一度はリーグ最下位という苦汁もなめたいわきFC。

実力がきっ抗するJ2の世界で残留をつかみ取れたのには、持ち前の「90分間止まらない倒れないサッカー」があります。
そのいわきFCの走りを指導するのが元陸上選手で大熊町出身の秋本真吾さんです。正しいフォームで速く走れるよう日々の練習で、選手に細かくレクチャーします。

■秋本真吾スプリントコーチ（41）
「僕の役目はとにかく足を速くすることと、速くしたものを何本も繰り返してできること。いわきFCの『90分間止まらない倒れない』というのをしっかりスプリントで貢献するためのトレーニングが多い」

秋本コーチは200メートルハードルの元アジア記録保持者で、北京オリンピックの強化指定選手にも選ばれたほどの実力の持ち主。現役引退後は陸上選手としての経験を他のスポーツに貢献したいと、サッカーのコーチへと異色の転身を果たします。

■秋本真吾スプリントコーチ（41）
「100分の1秒速くするのってすごく大変。ほんの1時間やっただけで0点何秒速くなった。そのときにすごく可能性を感じて 他のスポーツでも足を速くすることで貢献できることがあるんじゃないかというのが僕の最初の気付き」

いわきFCのほか、女子サッカーやプロ野球チームでも「走り」の指導をしてきた秋本コーチ。地元のスポーツに関われることへの喜びも感じています。

■秋本真吾スプリントコーチ
「ユニフォームを初めてJ3のシーズン僕も自分で買ったが、肩に大熊町って入っているのを見て感動した。すごくうれしいと思った。一番大事なのは選手の成長に貢献することだと思っているし 結果大熊町の人たちの力になれたらと」

秋本コーチ仕込みの「走り」で24日から始まるJ2、2年目の舞台を駆け抜けます。■秋本真吾スプリントコーチ
「今年は選手に勝ってもらいたいし、コーチ自身も勝つという強い気持ちを持って臨みたい」

【明治安田J2リーグ開幕節】
いわきFCは水戸ホーリーホックケーズとデンキスタジアム水戸で2月24日午後2時から対戦します。