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「人に恵まれた35年」 中国電力陸上部の黄金期を築いた坂口泰さんが退職

2024年7月11日 19:34
「人に恵まれた35年」 中国電力陸上部の黄金期を築いた坂口泰さんが退職

陸上の話題です。中国電力で監督を務めた坂口泰さんが6月いっぱいで部を離れました。陸上界を引っ張ってきた名将の思いを取材しました。

6月29日。中国電力の総監督として最後の大会に帯同した坂口泰さん…。

■坂口泰さん
「あっという間ですよ。人に恵まれた35年だった。」

坂口さんは陸上部の創設に携わると、監督としてゼロからチーム作りを進めました。

■坂口泰監督(1994年)
「基礎の基礎から始めた。中国電力といえば陸上が強いと言われるように。」

選手の自主性を伸ばす指導が実を結び、油谷、尾方、佐藤のオリンピック選手を輩出…。さらにニューイヤー駅伝も制覇し、黄金時代を築きました。

■有田優理香
「坂口総監督にとって陸上とは」
■坂口泰さん
「世界を経験したり、超トップの世界をみたり。本当だったら見えないところを 
見せて経験させてもらった。」

35年見続けてきたチーム。教え子たちの活躍を、誰よりも願ってきました。

■坂口泰さん応援
「三上三上!いくよ!」

■坂口泰さん
「ついていく選手よりも、自分でいく選手が好き。そういう選手が伸びる。」

指導する上で大切にしてきたコミュニケーションも欠かしません。レース後、選手に駆け寄り一人一人に声を掛けます。

■レース後やりとり
「きっかけはつかんだな。」
「これから走っていけば変わる。」

■坂口泰さん
「ずっと見ていると選手がかわいい。頑張ってほしい。」

つねに選手のことを考え、ともに走り続けた35年…。陸上界への恩返しへ、坂口さんの挑戦は続きます。

■坂口泰さん
「色んな人のおかげでここまでこられた。自分がやってもらったように、これから社会に出ていく人に何かできたらいい。」

(2024年7月11日放送)

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