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【広島ドラゴンフライズ】朝山正悟選手 現役生活20年に幕… ラストマッチに向けた思いに迫る

2024年5月2日 7:00
【広島ドラゴンフライズ】朝山正悟選手 現役生活20年に幕… ラストマッチに向けた思いに迫る

今シーズン限りで引退を表明している広島ドラゴンフライズの朝山正悟選手が、レギュラーシーズンのラストマッチに臨みます。20年のプロキャリアに幕を下ろし、ユニフォームを脱ぐレジェンドに最終戦への思いを聞きました。

B1リーグは残り2試合。広島ドラゴンフライズは、年間優勝を争うプレーオフ、チャンピオンシップ出場へ1つも落とせません。プロ20年目の42歳。チームキャプテンを務める朝山正悟にとってのラストマッチが近づいています。

■広島ドラゴンフライズ 朝山正悟選手
「みんなモチベーション高くやれていると思いますし、僕のキャリアの中でもここま最終までもつれ込むような、緊迫する試合を最後までできるシーズンをあまり経験したことがないので、今シーズンは非常に楽しい。」

9年前、34歳の朝山は初代ヘッドコーチ・佐古賢一さんのオファーでドラゴンフライズへ入団しました。加入してすぐ、創設間もないクラブの主力として活躍。B2時代から昇格プレーオフで敗れ、人目をはばからず涙を見せるほど情熱を注ぎました。それでも4シーズンをかけ、B2の頂点に立つクラブへ成長。38歳で初のB1昇格へ導きました。しかし、初年度はB1の高い壁に阻まれます。勝てないチームを叱咤したのも、チーム最年長・39歳の朝山でした。

そこから2年。2023年に初のチャンピオンシップ出場で、また1つクラブの歴史を作りました。41歳で初めて味わう喜びでした。今シーズン、42歳になった朝山は、開幕前ある決断をします。

■広島ドラゴンフライズ 朝山正悟選手(引退会見より)
「今シーズンを持ちまして引退させて頂くこととなりました。あれだけ楽しみだった練習が、試合が、少し怖くなってきた。練習に向かうのが、試合の日を迎えるのが、準備するのが、ここらへんが自分自身としては限界なのかなと。」

バスケットボールは、激しいコンタクトを伴うスポーツです。プロの一線で20年間戦い続けてきた己の体とも向き合う今シーズンでした。

■広島ドラゴンフライズ 朝山正悟選手
「引退を決めたときに1つ区切りを作ったので、メンタルと体と日々自分の中で向き合いながら、戦いながら今シーズンやってきた部分もあって、ある意味苦しかったかもしれないですし。心もそうですし、体もそうですし。ギリギリの状態で毎日やってきたんだと、この終盤にかけてより強く思うようになったのも正直(な気持ち)かなと。」

チームは勢いのある若手が頭角を現します。22歳の三谷や23歳の中村が出番を増やし、朝山のプレータイムは大きく減りました。それでも、朝山はベンチで声を出し、チームを鼓舞し続けます。

■広島ドラゴンフライズ 朝山正悟選手
「プレーヤーである以上、コートに出てしっかりと自分がその中でプレーで貢献したいっていう気持ちもあります。自分の中で葛藤がないわけではないが、その一方で、このチームがしっかりと目指すところ、そこに自分がどういった形で貢献できるのか、なにが自分の役割なのか、受け入れていかないといけない部分というのも、そうだと思いますし。」

献身的に支える朝山の姿は、チームメートにとって『みちしるべ』でした。

■広島ドラゴンフライズ 寺嶋良選手
「朝山さんは、僕とエバンス選手のゲームキャプテンが色々とやりたいようにやって良いみたいな感じで、常に見守ってくれている分、僕たちが先頭になって引っ張っていきやすいので、良いバランスで、周りを見ながらやってくれているなとは思っていますね。」

■広島ドラゴンフライズ 山崎稜選手
「僕がやりやすいように、僕のタイミングでどんどん思い切ってやってほしいと何度も言われていたので、気負わずにプレーさせてもらえるような言葉がけをしてくださったので、ありがたいなと思います。」

■広島ドラゴンフライズ 朝山正悟選手
「自分としてはラストシーズンだけれども、このチームがラストではないと思うんですよね。僕は広島ドラゴンフライズの一員なので、そこの中で自分がただやるべきこと、自分の役割を探す、その中で貢献できることは何か、だと思うので、そこは当然だと僕は思っています。」

広島で過ごした9年間の道のり。朝山正悟が歩んだ道が、ドラゴンフライズの歴史です。5月5日に、現役最後のシーズンを終えます。

■広島ドラゴンフライズ 朝山正悟選手
「自分自身がやり残してきたことがあるかと言われると、もう全くないと思います。全てその日できることに目を向けてやってきたと思いますし、残りわずかですけど、そこも悔いなく自分自身が向き合っていきたいなと。あとはどういった形で終わるのか、自分としては、プレーヤーとしては、最後優勝して終わりたいと思っていますし、その切符を得るための戦いがこれから待っているので、つかみ取れるように頑張りたいなと思います。」

【広島テレビ「元気丸」2024年4月28日放送】

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