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「全力を尽くすことの積み重ね」小学生世代で日本一!熊本のサッカークラブチームに迫る

2024年2月9日 18:54
「全力を尽くすことの積み重ね」小学生世代で日本一!熊本のサッカークラブチームに迫る
熊本市内で活動するサッカークラブチーム「ソレッソ熊本」。幼児から中学生まで、各年代の数々の大会で優秀な成績を残し、多くのJリーガーを輩出する県内屈指の強豪クラブチームです。去年行われた小学生年代最高峰の大会「全日本U12サッカー選手権大会」では、小学6年生中心のメンバーで初優勝!県勢初の快挙を成し遂げました。

■ソレッソ熊本 広川靖二代表
「今回が11回目の全国大会のチャレンジだったけど、まさか優勝できるとはという驚き。今年の選手たちは、いい意味の裏切りをしてくれるというか、スタートの時から考えられないくらい成長してくれました」

11回目の全国大会出場で、悲願の初優勝を果たしたソレッソ熊本。今年のチームの強さについて三角監督に話を聞いてみると。
■三角将行監督
「身体能力が高い。体が大きい子が揃っていて、ダイナミックなプレーができるのが今年のチームの特徴」

チームの大黒柱の司令塔

そのチームの中心選手が、6年生の野口壱斗キャプテン。司令塔の役割を担い、ゴールにつながる精度の高いパスや、ドリブル突破からシュート、さらにフリーキックまでこなす、まさにチームの大黒柱です。
Q他の選手に負けないところは?
■野口壱斗キャプテン
「ロングキックの精度です。ロングキックは毎日のように練習していているので、それで精度が上がっていっているのでいいと思います。前が1対1の状況で、その背後にスペースにパスを落として得点が狙えるようにやっています」

■三角将行監督
「状況が見られること。危険なところを察知できる能力、ゲーム展開を読みながら大きいパスを使ったりとか、あるいはドリブルで侵入したりとか。判断に優れている選手」

チームメイトに印象を聞いてみると。
■チームメイト
「上手いです。味方を使うところが上手いです」
「チームをまとめるキャプテンです」「まとめんし!」

キャプテンであり、いじられ役でもある野口選手。3兄弟の末っ子で、同じくソレッソ熊本所属の1番上の兄、蓮斗さんは、U16日本代表にも選出されている中学生年代のトップ選手です。
■野口壱斗キャプテン
「お兄ちゃんがレベルが高いので、そこで一緒に練習しているのはいい環境だなと思います。兄の方が上手いと言われていたので、それを越えられるようにしたいです」

絶対的エースは実写版"桜木花道"

さらにソレッソ熊本に欠かせない選手がもう一人。
■広川靖二代表
「6年生の最初に入ってきた、藤岡という体が大きい選手がいるんですけど、彼の加入は純粋に大きかったと思います」

6年生になってからソレッソ熊本に加入したFWの藤岡鉄大選手。身長は175センチ、体重は65キロ。高さとパワーを兼ね備えた小学生規格外のフィジカルを持つ超大型選手です。全国大会決勝ではそのフィジカルの高さを生かし、決勝点を決め優勝に貢献。さらに大会11得点で、得点王にも輝いたソレッソ熊本の絶対的エースです。

■藤岡鉄大選手
「決勝点を決めた時は、一言でいうと最高です!」
Q自分の良さはどんなところ?
■藤岡鉄大選手
「コーナーやサイドから上がってくる、ヘディングの強さです」
■野口壱斗キャプテン
「鉄大が入る前は高さがなかったので、高さが武器になったので良かった」

実は藤岡選手、チーム加入前の5年生までは、小学校の部活動でサッカーをしていました。試合の経験もほとんどなかったそうなんです。ほぼ素人状態から、ソレッソ熊本に加入後メキメキ実力をつけてきました。

■三角将行監督
「ほぼほぼ、ど素人だったから、すごく吸収力が早い。3年分の成長を6・7ヵ月でして いるぐらい、毎試合やるたびに色んなことができてきている」
■広川靖二代表
「原石というか、素材だけでやっていた子が、この半年でいろんな経験積んで、どんどん吸収しますよね。実写版・桜木花道です」

チーム加入から8か月、コツコツ練習を積み重ね、全国大会で得点王になるまで成長した藤岡選手。そして、世代別日本代表の兄を持つ野口キャプテンを筆頭に、練習の時から常に全力で取り組むソレッソ熊本。

■三角将行監督
「それぞれが全力を尽くしてやることの積み重ねのみ。そこの雰囲気は他のクラブに負けていないかな。子どもたちもその意識を持ってきているから、そういうパワーの集合体になると集団として強くなる」

サッカー日本一に輝いた小学生。さらなる高みへ。その成長はとどまるところを知りません。

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