プロバスケットボールB2リーグ熊本ヴォルターズのチアリーダーズ「VG」。
「燃え立つような応援」というチームイメージのもと、4年前に発足しました。
試合で選手が入場するときやタイムアウトで中断されたときなど、華やかなパフォーマンスで会場を盛り上げます。

去年は初の男性メンバー「YOSHI」さんも加入し、バスケ界でも注目されています。
そのチームを創設時からまとめているのが吉田佐知子さん。ディレクターとしてメンバーへの指導やキッズスクールでのサポートなどを行っています。

■VGディレクター・吉田佐知子さん
「いなくても試合はできるけど、いた方がお客さんの手拍子とか声が大きくなって、それが選手のプレーしている雰囲気をもっともっと熱くさせて、少しでも何かちょっと背中を押せるならそんなに素敵なことはないなと思っているので、それはいつもVGには言っています」

吉田さんは高校生の時、九州学院でチアダンス部を立ち上げます。留学先で見たアメフトのチアリーディングに心惹かれたことがきっかけでした。

卒業後、プロ野球・読売ジャイアンツやアメフトの社会人チームのチアリーダーとして活躍。その後、結婚を機に熊本へ戻り、九州学院チアダンス部で、後輩たちの指導にあたりました。その中で、吉田さんはあることに気がついたと言います。

■VGディレクター・吉田佐知子さん
「熊本でチアをやってた子たちが そのまま熊本に大学生として残った時に仕事としてすることはできないのであきらめる。趣味程度で踊ろうかなという子が多かったので」

2020年に独立リーグ・火の国サラマンダーズのチア「サリーズ」が誕生するまで、熊本のスポーツチームにはチアリーダーがありませんでした。チアを好きでいてくれる若い人たちに活躍の場を作れないのか…そんな吉田さんのもとに、VGディレクターのオファーが。すぐにOKを出しました！

■VGディレクター・吉田佐知子さん
「少しでも長くチアリーダーとして現役で活躍できるような場を熊本の子に作りたいっていうのもひとつだった。私がただただ好きでやってきたことですけど、少しでも誰かのために役に立ってるのかなと思うとすごく嬉しい。幸せなお仕事だなと思います」

吉田さんの熱いチア魂はメンバーたちにもしっかり伝わっています。

■VG・COさん
「チアリーダーはこうあるべきという姿を佐知子先生から身にしみて感じる」

■VG・NANAMIさん
「踊るだけじゃなくてお客様と接するところのおもてなしの部分でも会場を引っ張れるような存在であるように学んだので、それも意識して頑張っています」

6月8日、来季のメンバーを決めるオーディションが行われました。最終審査に進んだ15人が事前に動画で送られた振り付けなどを披露します。

■藤末二千翔さん（初参加）
「自分がやって来たことを見せられる場があれば良い」

■下久保彩希さん（初参加）
「ジャンプ力があるので高さを見せていったりふりを間違えないように」

未経験者と既存のメンバーが一緒に受験するオーディション。吉田さんはダンス前の全体練習から、じっくり見つめていました。

■VGディレクター・吉田佐知子さん
「初めての相手と組んだ時にどんな風にサポートできるかも見ている。例えば前のメンバーがそっちのけで自分だけやっていたりすればそれはちょっとマイナスかなって思うし中身も大事だから、踊りだけじゃなくて」

グループで振り付けを確認しながら、いざ、メインの実技披露を迎えます！

冒頭は、自由に得意技を見せるフリーパフォーマンス。
初参加の下久保さんも得意のジャンプ力で勝負！吉田さんも1人1人の演技に熱視線を送ります。

■VGディレクター・吉田佐知子さん
「笑顔で練習していたり本当にみんなチアが好き、踊りが好きなんだなっていう光景を見ながらすでに次のシーズンが動き出しているなと思ったら嬉しい気持ちになった」
Q来シーズンのVG目標は?
「Bリーグでベストパフォーマンス賞を獲りたいと思います！」

吉田さんのもと大きな目標に向かう新生VG。果たしてどんな顔ぶれになるんでしょうか。

4季目となる来季のVGは「おしゃれに洗練させたい」とのこと。気になるメンバーは7月10日（水）正午に熊本ヴォルターズの公式ホームページで発表されます。