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能登の思い背負い「金」 インターハイ・ウエイトリフティング 被災地の飯田高校が快進撃

2024年8月5日 19:33
能登の思い背負い「金」 インターハイ・ウエイトリフティング 被災地の飯田高校が快進撃
盛り上がりを見せるオリンピックの一方、国内では高校スポーツの祭典インターハイでも連日激しい戦いが繰り広げられています。ウェイトリフティングでは能登半島地震で被災した珠洲市の飯田高校が快進撃を見せました。

長崎県で行われているインターハイのウエイトリフティング競技。

珠洲市の飯田高校からは5人の選手が出場しました。

飯田高校は元日の地震では大きな被害を受け、十分な練習ができない状況に。なかには大切な家族を失った選手もいます。

橋本侑大 選手
「たくさんの方に支えていただいたお返しというか応えができるように精いっぱいやりつくしたい」

能登の思いを背負って臨む学校対抗の団体戦。各階級で1位から8位までの選手にポイントが与えられ、その合計点を競います。

実家が被災し、一時、富山県に避難していた55キロ級の濱野絢也選手。

チームをまとめるキャプテンの73キロ級の干場勇旺選手がいずれも入賞しポイントを加算。

ウェイトリフティングをやるために津幡町の親元を離れ珠洲で下宿している67キロ級の池本創選手が、クリーン&ジャークで自己ベストを更新するなどし個人準優勝に輝き、大量ポイントを獲得します。

そして89キロ級。飯田からは2人の選手が出場します。

まずは2年生の橋本侑大選手。地震で祖母を亡くし、しばらく練習をすることができませんでしたが…目標としていた重さを挙げ切りました。

そして…チームの絶対的エース。前回大会のチャンピオンで連覇を狙う山下由起選手。

頭上まで一気にバーベルを持ち上げる「スナッチ」で大会新記録となる130キロをマーク。

2つの動作を組み合わせた「クリーン&ジャーク」では団体で大会2連覇中ライバルの神奈川県日大藤沢高校の選手との一騎打ちに。

山下選手が大会新となる158キロを成功させると…日大藤沢の選手がそれを上回る159キロに成功。

すると、最後の試技で山下選手が選んだのは前回までの大会記録を大きく上回る162キロ。

3度も大会新が更新されるというデッドヒートを制し、見事連覇を達成しました。

山下由起 選手
「地震があって県内、県外のたくさんの方に支えてもらったので金メダルをとれて少しは恩返しができたかなと思います」

団体では準優勝に輝きました。

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