<夢の舞台・パリオリンピックへ>スケートボード競技・仙台市の赤間凛音選手(15) 出場可否が決まる『最終決戦』へ
『パリオリンピック』開幕が1か月後に迫る中、21日から出場の可否が決まる大事な大会に臨むのが、スケートボード競技・仙台市の赤間凛音選手。
現在、日本人トップで世界ランキングも2位。
オリンピック出場が有力視されている15歳に、心情を聞いた。
白壁アナウンサーリポート
「オリンピック最終予選直前。大崎市古川の練習拠点で、きょうも自分の滑りと向き合っています」
仙台市出身・東北高校1年の赤間凛音さん。
21日からハンガリー・ブダペストで最後の予選に臨む。
東北高校1年・赤間凛音さん
「今はドキドキとワクワクです。ブダペストが最後なので、それでオリンピックに行ける人が決まる大事な大会なので、がんばりたいと思っています」
凛音さんがエントリーする「ストリート」の代表枠は3つで、世界ランキングの順位で出場が決まる。
凛音さんは、現在世界ランク2位。日本人トップだ。
しかし油断はできない。
今、日本のスケボー界は才能が目白押しなのだ。
東京オリンピック金メダルの西矢椛選手など10位、10位以内に日本人選手が6人ランクイン。
21日からのブダペスト大会は、与えられるポイントも高く結果によっては順位変動が十分あり得る。
白壁アナ)追われる立場なのかなと思うんですけどプレッシャーはどう感じていますか?
凛音さん)自分も逆転される可能性もすごくある。予選で自分が落ちて、みんなが決勝にあがると逆転されちゃう感じ。今はとりあえず一番手にはいるんですけれど、スケボーの実力的には全然まだ下の方なので、追う側だなと思って挑んでいます」
凛音さんをフィジカル面でサポートするのが、トレーナーの林優希乃さん。
トレーニングの様子
「そうそうめっちゃいい、めっちゃいい。今の感じでもう1回ね。上半身硬い感じは?今はない重たい感じは?今はない」
2年前から体のメンテナンスや筋力トレーニングの指導を受けている。
トレーナー・林優希乃さん
「体の使い方がうまいんです。もうちょっとここをこういう風に締めてほしいということに対して、すぐ対応して、すぐその使い方で順応するのが一番の強みじゃないかなと」
林さんは、普段 東京からリモートでの指導だが、最終決戦を前に宮城に駆け付けた。
東北高校1年・赤間凛音さん
「どこかケガした時にもすぐに治してくれるので、すごく信頼しているし、友達と言ってはいけないけど、なんだろ接しやすいというか。前までは(ジャンプが)届かなかったり、大会の時にこのセクションは高くて怖いという気持ちがあったんですけれど、トレーニングをすることで脚力が上がってきて、大会の時も前より怖くない。色んな自分らしい技ができる機会が増えてきました」
鍛えたフィジカルを生かした大技『バーレーグラインド』。
そして、磨いている技がもう一つ。
東北高校1年・赤間凛音さん
「27ボードスライドはデッキと体を270度回転して レールの上に乗って滑らせて降りるという技です」
(※正式にはフロントサイド270リップスライド)
この技を決めるには、体のバネをうまく使って高くジャンプすることが成功のカギだという。
21日からの最終決戦では、2つの大技を決めてパリへの切符をつかみとる。
東北高校1年・赤間凛音さん
「いつもみたいに自分らしく緊張せずに滑り切ることだったり、他の人がやらないトリックを出して決められたら。パリオリンピックは前から絶対に出たいと思っていた大会なので、ブダペストでいい成績を残してオリンピックの権利を勝ち取って、パリオリンピックでは金メダルをとりたい」