2年ぶりウインターカップへ「長崎工業バスケット部」走り勝つ “爆発的攻撃力”で初戦勝利を《長崎》
高校バスケの全国選手権=ウインターカップに、男子の県代表として出場する長崎工業バスケットボール部です。
「爆発的な攻撃力」を武器に全国での活躍を誓います。
コートの周囲をダッシュで20周して心拍数を高め、休憩をはさまず、すぐにフリースローの練習。
試合を想定した強度の高いメニューです。
部員50人の長崎工業バスケットボール部。
攻撃力のある今年のチームが掲げるのは ”走り勝つバスケットボール” です。
(田川 蓮主将(3年))
「(試合では) 息が上がっている状態でフリースローを2本決めないといけないので、走るバスケットで負けないためには周りと差をつけるのが大事だと思う」
今年10月に行われた県予選決勝では、4月の春季大会で敗れた長崎東に84ー80で競り勝ち、リベンジを達成。
2年ぶり3回目のウインターカップ出場を決めました。
(寺田 祥監督(48))
「成長したのは、根気強く走れるようになったので我慢強くなった。長崎の代表としてプレーできるように、恥ずかしくない試合がしたい」
強みである「爆発的な攻撃力」をけん引するのは、2人の3年生。
キャプテンでシューティングガードの田川 蓮選手は、チャンスがあればどのタイミングでもスリーポイントシュートを狙っていきます。
長崎東との県大会決勝では、6本のスリーポイントを沈めるなど、34得点の活躍を見せました。
(田川 蓮主将(3年))
「走った時にディフェンスはマッチアップしにくいので、走ってボール貰ってスリーポイント打つのが自分の武器だと思っている」
速攻では、身長181センチの福地 海斗選手が体の強さを生かして果敢にリングにアタックします。
(福地 海斗選手(3年))
「蓮(田川選手)にボールを集めたり、逆に入らなくなってきたら自分がドライブで攻めてディフェンスを引き付けて、蓮がいたら蓮に出す」
(寺田 祥監督(48))
「福地はコツコツ努力を重ねて力をつけてきたので、力強いプレーを期待している」
しぶといディフェンスが持ち味のポイントガードは椿山 駈人選手。
相手からボールを奪うスティールを積極的に仕掛けます。
(椿山 駈人(3年))
「相手を止めて相手がミスしたところで、スティールを狙うことを意識している。(自分の仕事は) 相手のキーマンとなる選手を止めること」
堅守速攻をベースにした「爆発的な攻撃力」を武器に夢舞台への切符をつかんだ長崎工業。
しかし ウインターカップでは、過去2回の出場ともに初戦で敗退しています。
先月18日に行われた組み合わせ抽選の結果、初戦の相手は部員わずか6人ながらインターハイにも出場し、話題となった和歌山県代表「和歌山南陵」に決まりました。
(椿山 駈人選手(3年))
「自分たちは身長が高い方ではないので、ディフェンスでしっかり守って走って走り勝つことが大事」
(田川 蓮主将(3年))
「和歌山南陵は走らないバスケット。走ったりディフェンスで前からあたったり、相手の体力を少しでも削れるように頑張っていきたい」
全国の代表60校がしのぎを削る『ウインターカップ』。
「和歌山南陵」と激突する長崎工業の1回戦は、今月23日に東京体育館で行われます。