渡邊雄太選手獲得は?来季の展望は?「長崎ヴェルカ」高さ&スピードある “新戦力” と交渉中《長崎》
長崎スタジアムシティの開業まで、あと4か月。
施設内の「ハピネスアリーナ」は、プロバスケットボールB1長崎ヴェルカの本拠地となります。
新戦力の獲得、来季の展望は。クラブのトップに聞きました。
▼B1初挑戦のシーズン「悔しかった」
長崎ヴェルカの伊藤 拓摩代表取締役社長兼ゼネラルマネージャー41歳。
国内最高峰B1初挑戦となった今シーズンを、”悔しいシーズンだった”と振り返りました。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
「勝たなければいけないシーズンだったと思うし、負けるのには理由があって。そこがしっかり見えたシーズンだったので、同じような失敗を繰り返さないように来シーズン、さらにもっと強いチームになるヒントをもらった」
ヴェルカは今シーズン、B1昇格初年度のチームとしては歴代2位となる、27勝をマーク。
積極的なスリーポイントや厳しいディフェンスからの速攻を武器に、リーグ24チーム中8位(81.2)の得点力を見せた一方、失点はワースト4位(83.5)と守備力に課題を残しました。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
「簡単に得点されるシーンがあまりにも多すぎたのでディフェンスで固い部分が足りないし、(失点が)多かったのでそこはしっかりチームとして補強しないといけないと思う」
補強すべきポイントに ”守備力” を挙げた伊藤GM。
ヴェルカは 5月、B2時代からチームを率いた前田 健滋朗ヘッドコーチの退任を発表しました。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
「(新たなヘッドコーチは)、アグレッシブなディフェンスをしながらも、守るべきものを堅実に守るというチームを常につくっているので、ヴェルカにも持ってきてくれると思うし、ディフェンスの部分ではしっかり強化してくれる」
また、新戦力として ”高さがあり、かつスピードのある選手”と交渉を進めているということです。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
「ヴェルカがやっている高さもあるし、強さもあるし、速さもあるという選手に今、声をかけているので、交渉がうまくいけば皆さんにいい発表ができるかな」
▼渡邊雄太選手「もちろん、うちに来たらうれしい」
さらに、世界最高峰NBAで6シーズンプレーし、来シーズンからのBリーグ挑戦を発表した日本代表 渡邊 雄太選手については。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
「彼が選ぶのをすべてのBリーグチームが待っていると思うし、私たちとしてはやることはやったので、もちろんうちに来たらうれしいが、日本に帰ってきてくれたことが日本のバスケにとって一番良かった」
▼馬場雄大選手 ”NBAへの挑戦” にエール
同じく日本代表で今シーズン、ヴェルカのエースとして活躍した馬場雄大選手。
先月、自由交渉選手リスト入りが発表されましたが、改めて ”NBAへの挑戦” にエールを送ります。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
「ヴェルカにとっては、ああいう選手を送り出してNBA選手として育つ環境がうちにあったことを証明できることでもあるので、一番はNBAに行ってほしい。心の底から選手もスタッフもみんなが彼を応援している」
▼「最高の環境で集中できる」本拠地は “ハピネスアリーナ”
エースとともに、B1初挑戦のシーズンを駆け抜けたヴェルカ。
B1の2季目となる来シーズンは、長崎スタジアムシティ内の『ハピネスアリーナ』が本拠地となります。
アリーナの座席の設置はほぼ終わり、完成間近です。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
すべてが楽しみ。アリーナでバスケットができる。
より多くの皆さんの前でバスケットができることもそうだが、クラブハウスも(アリーナの)すぐ隣にできるので、最高の環境でバスケットに集中できると思っている。
楽しみでしかない。
(伊藤 拓摩社長兼GM)
皆さんこんにちは。シーズンを通して応援ありがとうございました。
チームにとっても皆さんにとっても「悔しいシーズン」だと思うが、ヴェルカは常に成長の事を考え、悔しかったがそれを課題に変え、成長に変えていきたいと思う。
来季は、今まで以上にエキサイトしてもらい、ワクワクしてもらうチームづくりをしていきたい。引き続きよろしく願いします。