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【パリ五輪】開幕へカウントダウン!県勢注目の陸上男子200m・飯塚選手がスタジオ出演で決意表明(静岡)

2024年7月16日 19:39
【パリ五輪】開幕へカウントダウン!県勢注目の陸上男子200m・飯塚選手がスタジオ出演で決意表明(静岡)

開幕まで残り10日に迫ったパリオリンピック!静岡県勢の注目は…、陸上・男子200mに出場する御前崎市出身、飯塚翔太選手!パリ大会で4大会連続オリンピック出場!陸上短距離では、朝原宣治さん以来、史上2人目の快挙です!その飯塚選手が「every.しずおか」に出演!パリオリンピックへの決意に迫ります!

(澤井 志帆 キャスター)
それでは、陸上男子200メートルに出場する飯塚翔太選手です。よろしくお願いいたします。
静岡出身の飯塚選手ですが、静岡にはよく帰られるのですか?

(飯塚 翔太 選手)
そうですね、結構、実家に寄ったりとか、地元に帰る機会はぼちぼちあるので。

(澤井 志帆 キャスター)
静岡の空気はどうですか?

(飯塚 翔太 選手)
いいですよ。富士山を見て、東京から帰るとき、帰ってきた感じが全部いいです。

(澤井 志帆 キャスター)
ゆっくりと静岡でしていただきたいところなんですが、もう間もなく(パリオリンピックが)開幕ということで、パリにはいつごろ出発されるんですか?

(飯塚 翔太 選手)
7月22日に事前合宿で出発して、8月1日に、試合が5日なので、現地時間で。

(澤井 志帆 キャスター)
1週間後にはパリに出発?

(飯塚 翔太 選手)
はい。

(澤井 志帆 キャスター)
代表のユニフォームもきていただきまして、いろいろとお話を聞いていきたいところなんですが、改めて飯塚翔太選手のご紹介をしていきます。

ミズノ所属で、御前崎市出身の飯塚選手は現在33歳。浜岡中学を卒業し、藤枝明誠高校に入学すると、インターハイや国体で優勝。その後も、トップアスリートとして活躍を続け、2016年のリオ五輪では、4×100メートルリレーで銀メダルを獲得。そして、オリンピックはパリ大会で4大会連続出場となります。

(澤井 志保 キャスター)
お待たせしました!スタジオの皆さん聞きたいことが山ほどあると思いますが…津川さんいかがですか?

(津川 祥吾 アンカー)
私たちはどうしても2016年のリオ五輪のリレーでの銀メダルが一番印象に残っていますし、サムライスタイルがすごく印象に残っているのですが、リレーのメンバーは発表はまだですよね?

(飯塚 翔太 選手)
まだ、現地に入って試合を見てから、個人種目を見てから発表…。

(津川 祥吾 アンカー)
まずうかがいたいのが、自己記録が20秒11ですね、この記録だったら予選はぜんぜんいけるのではないかと思うのですが。予選と準決勝以降では戦い方が違うのですか?

(飯塚 翔太 選手)
結構レベルは準決勝で一気に上がるんですよ。予選は20秒3、4…20秒3台が必要と出ているので、自己ベストで走れば通過できます。

(津川 祥吾 アンカー)
やはり戦い方は違う感じ?なかなか予選は難しい?

(飯塚 翔太 選手)
ぼくの場合は全力で予選から行かなければいけないので、皆、19秒台をもった選手が20秒1、2、余裕をもって走るレベルなので、全力で向かう必要があります。

(津川 祥吾 アンカー)
まずは突破すると。

(飯塚 翔太 選手)
はい。

(徳増 ないる キャスター)
4大会連続ということで、長年、陸上の短距離で活躍を続けるということの秘訣をお聞きしたいのですが。

(飯塚 翔太 選手)
これは、もう、ひとりで練習しないことが、ぼくの中では一番ですね。練習、ひとりだとスピードってでないんですよ。競い合ったりして、誰かと競争する。そして自分の技術も他人と比較したほうがいいんです。自分の感覚とかタイムって結構あいまいで、他人に対して自分が前に出たり後ろに行ったときに、技術をつくっていく、迷いなくやっていくというのが、ぼくの中で一番いいですね。歯車が狂いにくくなるというのがあります。

(澤井 志帆 キャスター)
聞きたいことが多すぎて、このコーナーだけで終わってしまいそうなんですが、ここで、ここまで出場した五輪3大会を飯塚選手と振り返ります。

まず、2012年のロンドンオリンピック。この時、飯塚選手は大学3年生でした。(男子200メートル予選敗退・4×100メートルリレー決勝4位)

(飯塚 翔太 選手)
初めて出場して、テレビで見たことある選手がたくさんいて、観客みたいな気持ちでたったのが失敗だったんですよ。
それを踏まえて、リレーでは頭を真っ白にして走ろうということで、しかもいいところにくるんですよ。ぼくが予選を通るかどうかを決める…中盤でまわってくるでしょこれ、おしいですけど、もう、頭を真っ白にして

(澤井 志帆 キャスター)
ウサイン・ボルトとともに走る場面も。

(飯塚 翔太 選手)
ともに…。かなり遠かったですけど…頭真っ白ですよ。

(澤井 志帆 キャスター)
緊張しました?

(飯塚 翔太 選手)
もう、すごかったです。鳥肌立つような、ほんとうにすごい盛り上がって、これがオリンピックかと、また帰ってこようかと。

(澤井 志帆 キャスター)
そして、リオオリンピックですけれど。(男子200メートル予選敗退・4×100メートルリレー2走 銀メダル)

(飯塚 翔太 選手)
これ懐かしいですね。

(澤井 志帆 キャスター)
サムライポーズ決まりましたね。

(飯塚 翔太 選手)
ぼくが考えました。口で「シャキーン」って言っているんですけど。

(澤井 志帆 キャスター)
チームワークの良さも話題になりましたね?

(飯塚 翔太 選手)
はい、仲良かったので、1走が日本の歴史の中で過去最速タイムでまわってきたんです。一回バトンが中指に入ってミスしてるんですけど、後ろが世界2位3位くらいの選手に追いかけられてる気持ちで、ここで一瞬一番で…最後は抜かれましたけど…。メダルは取れたかなと、この時点で。ほんとこれギリギリ耐えて。なんとか(銀メダル)取りましたね。自分の人生に刺激をもらえた試合でしたね。

(澤井 志帆 キャスター)
そして記憶にも新しい東京オリンピックですけれども、観客席…無観客なんです。(男子200メートル予選敗退)

(飯塚 翔太 選手)
自分の足音がゴールまで聞こえるくらい静かだったんです。ぼくはうまくポジションが合わせられなくて、タイムが良くなかった。いいかなあとおもったのですが、伸びず、負けてしまってんですけど。

(澤井 志帆 キャスター)
その要因というのは?

(飯塚 翔太 選手)
まあ、力不足もありますよね。

(澤井 志帆 キャスター)
ほんとうに独特の空気の中での競技となりましたよね。

(飯塚 翔太 選手)
はい、貴重な体験、でも、東京オリンピックの選手村が、過去一番良かったです。ご飯もおいしいですしね。

(澤井 志帆 キャスター)
この時の経験を次のパリオリンピックに生かしたいというところもあると思いますが、塚選手が使用しているスパイクを特別にスタジオにお持ちいただきました。特別に津川さんにもっていただきます。

(飯塚 翔太 選手)
実際に本番ではくスパイクです。

(徳増 ないる キャスター)
ちょっと持ってみてもいいですか?(軽くて)びっくり!津川さん持ってみてください。

(津川 祥吾 アンカー)
軽いとは思っていましたが、すごいですね。

(静岡大学防災総合センター 岩田 孝仁 特任教授)
すごい、軽くて。

(澤井 志帆 キャスター)
スパイクによって走り方も変わってくるのですか?

(飯塚 翔太 選手)
そうです、今回も、素材が、この白い部分です、ここに反発素材が入っていて、つぶしてはねる。その瞬間に力が加わるのですが、つぶす時間があるんです。従来のスパイクはこれが無いので、その時間が無いんです。なのでそれに合わせて少し待つ。なので着いている時間が少し長くなるんです。ぼくの中では足の回転を少し緩めるとマッチしてくるんです。

(澤井 志帆 キャスター)
このシューズは3年以上かけて開発されたそうですね?

(飯塚 翔太 選手)
はい、なん十足、100足近く作っていただいて、ぼくも会社の一員なのではかしてもらって、いま販売しています。

(澤井 志帆 キャスター)
この高パフォーマンスの秘訣もこのスパイクにつまっているということなんですね。

(飯塚 翔太 選手)
そうなんです、200メートルの後半の力に変えています。

(澤井 志帆 キャスター)
その飯塚選手が出場する男子200メートル予選は8月6日未明に行われます。さあ、いよいよですが、意気込みは?

(飯塚 翔太 選手)
まずは、自分の力を出し切る。これにすべてをかけて、自己ベスト、リオオリンピックの年が自己ベストだったんですけど、それをまた更新できる、準決勝に残って、思いっきり勝負したいと思います。

(澤井 志帆 キャスター)
われわれも静岡から一丸となって応援したいと思います。お忙しい中本当にありがとうございました!
飯塚翔太選手でした、ありがとうございました!

(飯塚 翔太 選手)
がんばります!

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