いわてことし③野球 岩手ゆかりの選手たち国内外で躍動
シリーズ「いわてことし」、この一年の様々な出来事をテーマごとに振り返ります。3回目は「野球」です。岩手が世界に誇るスーパースターのビッグニュースなど県ゆかりの野球選手が国の内外で躍動した一年でした。
2月、球春到来を前に日本中が祝福に沸いたビッグニュース。
大谷翔平選手
「いたって普通の人というか、普通の日本人です」「一緒にいて楽しいですし、なんとなくずっといるところを想像できたんじゃないですかね」
結婚報道後、お相手が誰なのかに大注目が集まり、徐々に明らかになった妻・真美子さんの存在。
達増知事
「あの犬の世話は誰がしているのだろう。そのころから臭わせていた」
冬の岩手に届いた熱々のニュースに県民の心も温まりました。
県民「ビックリしました。もっと活躍してほしい」
花巻東 生徒
「幸せオーラをたくさん出してホームランいっぱい。またMVP」
真美子夫人とともに世界一を目指す挑戦をスタートさせた大谷選手、その一方で、国内のプロ野球では岩手の後輩が開幕早々、活躍しました。
一戸町出身で巨人の大卒ドラフト1位ルーキー西舘勇陽投手は、中継ぎとしてプロ野球新人タイ記録の10試合連続ホールドを達成。
それに負けじと西舘投手と同世代のプロ5年目、花巻市出身の堀田賢慎投手も自己最多の17試合に登板して3勝を挙げ、西舘投手との「岩手リレー」でチームの勝利に貢献しました。
さらにこの二人の岩手の同世代といえば…
佐々木朗希
「残りの試合全部勝つつもりで1試合1試合投げていきたい」
陸前高田市出身、「令和の怪物」佐々木朗希投手。シーズン途中にケガで離脱し万全とは言えない中、持ち前の剛速球と魔球と言われるフォークを武器に自身初の二桁勝利をあげました。
岩手にうれしいニュースを届けてくれたのはプロだけではありません。
全国の頂点を決める2つのチームの女子選手だけが土を踏んだ、高校球児の聖地「甲子園」。
爽やかな笑顔で戦い抜いた花巻東女子硬式野球部が、初めての全国準優勝に輝きました。その後、高校女子選抜に選ばれた佐々木秋羽主将と千葉穂乃果投手の2人は、あのレジェンドたちと夢のひとときを過ごしました。
10月のプロ野球ドラフト会議で各球団から指名ラッシュとなった富士大学。独立リーグのチームを除いて史上最多となる一挙6人が指名され、プロの世界へ。
富士大学の快挙からちょうど1週間後…大谷選手がメジャー7年目で悲願のワールドチャンピオンに。
大谷選手
「I'm so honored to be hereand to be part of this team.Congratulations LosAngelesthank you fans.」(このチームの一員になれてとても光栄に思います。おめでとう、ロサンゼルス。ファンのみなさん、ありがとう!」
伴侶に支えられワールドシリーズを制覇した今シーズンは、メジャー史上初の50-50を達成し、ホームランと打点の二冠王などに輝きました。
「史上初」は、シーズンのあとにも…
カーショー
「2024年のナ・リーグMVPは私のチームメート大谷翔平です」
愛犬・デコピンもビックリ。指名打者として異なるリーグで2年連続、2年連続の満票通算3度目の満票でのMVP選出は、いずれも史上初のことでした。
大谷選手
「ドジャースの一員として代表して(賞を)もらったと思う」
大谷選手が叶えた世界一という夢。岩手の子どもたちの「夢の実現」を後押しする場所も完成しました。
菊池雄星投手
「この場所から、もちろんプロ野球選手あるいはメジャーリーガーが出るというのは一つの目標ではあるんですが、社会を担う、そういうリーダーをこの場所から育てられるように」
シーズン途中にアストロズに移籍して大活躍し、子どもたちに夢を与え続ける菊池雄星投手の思いが詰まっています。
そして、大谷選手と菊池投手を追いかける岩手の若き剛腕。
佐々木朗希投手
「メジャーリーグの話に関しては入団当初から球団とはしっかりコミュニケーションをとって話してきました」
レッドソックス コーラ監督
「(佐々木投手は)いいピッチャーだ。若くて剛速球を投げる」
ダイヤモンドバックス ロブロ監督
「(佐々木投手は)メジャーで先発して即戦力になるだろう」
史上最年少での完全試合にWBC制覇などを成し遂げた佐々木朗希投手がメジャー球団との契約を結べば、岩手出身の3人のメジャーリーガーが世界最高峰の舞台で戦うことになります。
佐々木朗希投手
「今回これまでいただいた熱いご声援、厳しい激励もすべて力に変え、アメリカで頑張っていきます」
来シーズンは新天地・エンゼルスで戦う菊池投手。
菊池雄星投手
「チームとしてはまずは地区優勝を狙っていきたい。その上で多く勝って、チームに1勝でも多く勝ちをもたらしたい」
前人未到の伝説の続き…
Q、来季(投手の最高賞)サイヤング賞の受賞は?
大谷翔平選手
「そうなれたらもちろん最高。まず復帰してさらに強くなったパフォーマンスを出して、自信をもってマウンドに上がれるのが目標」「来年も引き続きチームみんなで頑張れるように今リハビリしているので復帰してシーズン頑張りたい」
郷土のスターたちが与え続ける夢を力に、来年は岩手の野球人がどんなニュースを届けてくれるのか。2025年のプレイボールが楽しみでなりません。