12月に行なわれた全国高校選抜弓道大会女子団体で宮崎商業高校が準優勝、そこには支えてくれた人たちへの感謝の思いがありました。

宮崎商業弓道部には、20人が所属しています。
去年12月の全国高校選抜大会には4人が団体メンバーとして出場、宮崎商業は快進撃を見せ準優勝に輝きました。

（籾木蘭奈選手）
「応援してくれる人たちや自分たちのためにも、しっかり結果を残して恩返しできればと思って（大会に）臨んだ」

去年10月。
選手たちは大会を前に、足場が組まれた弓道場で練習をしていました。
8月の終わりに接近した台風の影響で、道場の屋根が壊れ射場が水浸しに・・・。
弓など道具の多くが使えなくなりました。

（中村莉子選手）
「今まで当たり前に（弓を）引けていたのに引けなくなったので、1本1本今までより大事に引いていた」

すると、練習を十分にできない選手たちをサポートしようと、支援の輪が広がりました。

（中武心美選手）
「クラウドファンディングをしてくれる人が多くて『自分たちを応援してくれる人たちがいる』と感じられてすごく力になった」

迎えた全国選抜大会。
宮崎商業はメンバー4人が心を一つに的に向かい、決勝まで駒を進めました。
団体戦は3人が4本ずつ矢を放ち、的中した合計本数を競います。

矢を放つ集中力を高め気持ちを込めて弓を引いた選手たち...
僅かの差で優勝はなりませんでしたが、堂々の全国2位に輝きました。

（中村莉子選手）
「いろんな人たちが協力してくれて自分たちだけでは（ここまで）来れなかったし、協力してくれた人たちに恩返しができる試合がしたかったので、最後まで引けた」

（籾木蘭奈選手）
「準優勝という結果で悔いは残るけど、応援してくれた人たちに少しでも結果で恩返しできたと思う」

（浅田優愛選手）
「私はずっと支えてもらってばかりで感謝しかなくて、私一人では絶対に全国の舞台に立てなかった気がするからすごくありがたい」

（中武心美選手）
「次こそは日本一をとって、笑顔で高校生活の弓道を終わりたい」

部員をまとめる前村結衣キャプテンは、全国2位になったことでみんなが刺激を受け、練習に対する意識が高まったと話します。

（前村結衣キャプテン）
「2年生は（今年の）高校総体が最後の大会になるので、部員全員で高校総体に向けて日々の練習を頑張っていきながら、今回支えてくれた人たちにも感謝の気持ちを忘れずみんなで頑張っていきたい」

『宮崎商業弓道部全国選抜大会準優勝しました！応援ありがとうございました。』