全国大会制した山形中央高男子弓道部 強さの秘密は「姿勢の安定感」と「平常心」
山形中央高校の弓道部の男子団体が去年12月、東京都で開かれた全国選抜大会で優勝しました。この大会で男子団体が優勝するのは県勢初の快挙です。優勝をつかんだ強さの秘密を取材しました。
山形中央高校の弓道部。現在は1年生と2年生の男女36人で活動しています。
部長・小関悠太さん「みんな仲良いのがいい」
千葉陽斗さん「教え合いとか気軽に見て欲しいと言えるのが強み」
弓道部は、去年12月に行われた全国高校弓道選抜大会で男子団体として出場し、見事優勝。この大会で男子団体の優勝は県勢で初の快挙でした。
小関悠太さん「すぐには実感なくて最後まで引けてうれしかった」
鏡虎太朗さん「自分たちのいつもの射をしてできる限りを尽くそうと挑んだ」
団体戦は3人1チームで1人4回ずつ矢を放ち、的に当たった回数を競います。的までの距離は28メートル。その距離から大きさ36センチの的を射貫かなければなりません。長年練習を重ねている人でも的に当てるのは難しいといいます。
準々決勝では、12回中11回の的中という強さを見せました。その強さの秘密は…姿勢の安定感です。
弓道では、腕力など筋力が強いだけでは矢を当てることはできないといいます。それ以上に、姿勢を一定に保ち弓を射るための冷静さや集中力が求められるということです。
全国優勝した団体メンバーの1人で部長を務める2年生の小関悠太さん。高校に入学して弓道を始めました。小関さんの的中率は、部内でトップを競う腕前です。矢を射る動作をひたすら繰り返して、安定感を身に付けているといいます。
小関悠太さん「多い時は1日120射くらいしていた。今まで一定の射が出来なかった。しっかり同じように引いて安定感のある選手になりたい」
部員は高校から弓道を始めた人がほとんどです。
指導「ここをつけて引かないとぶれる」
弓道も師弟関係に厳しい武道といいますが、部員たちは厳しさの中にある先輩と後輩の仲の良さが強さに結びついていると口をそろえます。
「みんな等しく接せる楽しくのびのびと部活が出来る。すごくいい場所」
全国制覇した弓道部の次の目標は、まもなく予選が始まるインターハイでの活躍です。
小関悠太さん「しっかり狙いをつける、同じように引くことを前提にもっと動作をきれいに射の中身を考えて練習していきたい。目標は堅実にインターハイ出場目指して頑張っていきたい」
全国大会の優勝が自信にもつながっている山形中央高校弓道部。“平常心”で挑戦を続けていきます。