「守備力でまず1勝」 2年連続全国大会出場の小国町の女子バレーボールチーム 家族や先輩のために
今月下旬に宮城県で開かれる小学生・女子バレーボールの全国大会に、小国町のスポーツ少年団が山形県代表として出場します。支えてくれた家族や先輩の応援を背に悲願の全国大会1勝を目指します。
練習に打ち込む「おぐにバレーボールスポーツ少年団」の選手たち。所属するのは、小国町の小国小学校に通う3年生から6年生までの児童合わせて8人です。
去年12月に開催された県予選決勝で山形市のチームに勝利し、2年連続で全国への切符をつかみ取りました。
チームの強さの一つは粘り強い守備です。相手のスパイクを拾い続け、守備から攻撃のリズムを作ります。練習にはチームでプレーしていた中学生の先輩も参加し、レシーブ力を強化しています。
斎藤秀隆監督「先輩たちとの合同練習の中で強い・勢いのあるボールに触れることで選手の意識やレシーブ強化につなげている。1本で決まらなくても相手の攻撃を切り替えして攻撃で返せるくらいのレシーブ力を重点的に練習した」
キャプテンで6年生の斎藤梨瑚さん。攻撃の柱を担いながら守備の要として、相手のレシーブを粘り強く拾い、得点につなげます。
キャプテン斎藤梨瑚さん「守備では全部拾ってやるという気持ちでプレーして攻撃ではコートの空いているところを狙って点を決めたい」
そして、攻撃の要・エースアタッカーが6年生の舟山実里さんです。瞬時に相手コートのスペースを見つけスパイクを打ち分けます。
エースアタッカー舟山実里さん「エースとしてみんながつないでくれたボールを決めきるという気持ちで頑張りたい。なるべくたくさんスパイクを練習して大会ではどこにでも打って決められるようにしたい」
2年連続で県でナンバーワンとなったチームの強さを陰で支えているのは選手の家族たちです。練習会場までの送り迎えをはじめ、日夜、選手の心身のサポートに当たっています。
練習後、舟山実里さんの自宅を訪ねました。
舟山実里さんの母葉子さん(練習の日は毎回この時間?)「きょうは早いくらい。いつもは今体育館を出るくらい」
この日の夕食は肉が好きな実里さんのために作ったという豚キムチなどが並びました。
舟山家はスポーツ一家。母の葉子さんと実里さんの2人の姉は、全員バレーボール経験者です。
実里さん(バレーボールはどうして始めた?)「お姉ちゃんがやっていたから」
母・葉子さん「生まれたときから後ろに背負われながらバレーに行っていた。自分もバレーしていたので見ているほうがつらい時も正直あるがこれくらいやらなきゃ強くなれないと思うところもあるし頑張ってほしいと思って見ている」
姉の若葉さんやチームOBの先輩たちも食卓を囲みました。
姉・若葉さん「全国大会緊張する?」実里さん「ちょっとする」
チームOB斎藤愛花さん「実里のレシーブが高校生みたいだった。強豪校みたいだった」
姉・若葉さん「あと返事ももっと大きく」
チームOB斎藤愛花さん「まだ全国大会出場は夢かなって思っている。それくらい実里が小さい時から一緒にいて、いま大きくなってる姿を見られていることが先輩としてうれしい」
小さい頃から実里さんを見てきた家族、そしてチームの先輩たち。チーム、そして実里さんの全国大会での活躍を願っています。
姉・若葉さん「本当に小さい時から私たちのバレーの練習について来ていて今自分が主役。全国大会出場して1勝してほしい」
母・葉子さん「小学校最後なのでみんながつないでくれたボールに気持ちを乗せて打ち切ってほしい」
迫る全国大会。過去に出場した4大会はいずれも初戦敗退しています。先輩たちが成し遂げられなかった初戦突破がチームの目標です。
エースアタッカー舟山実里さん「エースとしてみんなが一生懸命つないでくれたボールを思い切り打ち切って一勝したい」
キャプテン斎藤梨瑚選手「全国大会でこれまで1勝することが出来なかったのでことしこそはチームの強みである守備を中心として全国1勝を目指して頑張りたい」
全国大会は宮城県で開催され、おぐにバレーボールスポーツ少年団は、29日の初戦で長野県代表のチームと対戦します。