【速報】山梨ファイアーウィンズ BCリーグ加盟 正式承認
「山梨県民球団」として創設された山梨ファイアーウィンズは4日、甲府市で記者会見を開き、プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」に2025年度から参入することを発表しました。リーグ側が本加盟を正式に承認しました。
球団側は2023年6月、プロ球団がない山梨を本拠地にリーグへの参入を目指すことを表明。球場の確保などを理由に早期の参入は見送られたものの、リーグに準加盟しながら参入に向けて本格的に始動しました。
トライアウトなどを経て選手を編成し、同じくリーグ参入を目指す千葉スカイセイラーズとは定期対抗戦を実施。6月に甲府市・山日YBS球場で行われたルートインBCリーグ選抜と埼玉西武ライオンズファームの試合では運営に携わり、本加盟に向けて運営能力をアピールしました。
リーグは試合の4日後に開かれた代表者会議で球団の実績を評価。本加盟が決まりました。
球団代表・加藤幹典監督
「この1年半、しっかりと準備ができて、こういった結果になった。(県内で)10年間、過去2度チャレンジをしたがBCリーグの球団が誕生しなかった。今回3度目の正直という形で山梨にプロ球団ができ、まずうれしく思う。ただ、ここからだと思っている。県民の皆様の声を私たちは力に変えて、しっかりと活動ができたらいい」
■課題だった「球場確保」は…
試合会場は、山日YBS球場と富士北麓球場(富士吉田市)をメーン球場に、「南アルプス ジット スタジアム」(南アルプス市)と楽山球場(都留市)をサブ球場として想定。練習場は「南アルプス ジット スタジアム」、楽山球場、大月球場(大月市)などを想定しています。
このほか、室内練習場を設け、球団の選手や監督、コーチによるスクールも実施する予定。また、「山梨ファイアーウィンズジュニア」も運営し、15歳以下の選手育成にも努めます。
9月8日にはNPB(日本野球機構)の巨人3軍との試合を行い、11月に合同トライアウトなどで選手を再編成。契約選手は18~20人を想定し、引き続き「エンタメ枠」も設けるほか、育成選手や練習生(登録外選手)は20~25人を編成します。
来季は4月5日以降に開幕する見通しです。
球団の初年度の目標はシーズン通しての勝ち越し。3年以内のリーグ優勝、5年以内のグランドチャンピオンシップ優勝も掲げています。