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甲府ACL初陣はドロー 篠田監督「悔しいの一言」 山梨県

2023年9月20日 23:52
甲府ACL初陣はドロー 篠田監督「悔しいの一言」 山梨県
サッカーのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初陣として、ヴァンフォーレ甲府は20日、東地区グループステージ第1節、メルボルン・シティ(オーストラリア)とのアウェーゲームを行い、0-0で引き分けました。試合後、篠田善之監督や選手らが記者会見や報道陣の取材に応じ、「手応え」と「悔しさ」を口にしました。

篠田善之監督
「選手たちはしっかり戦ってくれた。いろんなことを背負いながら、ヴァンフォーレがアジアへの第一歩を踏み出すのに思い切ったゲームができた。ただ感想は『悔しい』の一言。特に前半は決定機を何度も作ったが、最後のパスの質やキーパーとの駆け引きは足りなかった。ただ相手のことをしっかり理解し、我々がやるべき『守備から攻撃のところ』はよく走ってくれた。アウェーでの勝ち点1はポジティブにも考えられるが、このゲームに関しては勝ち点3を持ち帰るつもりで選手たちは戦ったので、勝たなければいけないゲームだったとの思いが強い。非常に遠い地まで足を運んでくださったサポーターや、(J2前節の)東京V戦が終わって帰るときの声援を選手たちはひしひしと感じてプレーした。非常にありがたいこと。初めてのACLで1ポイントを取れ、新しい歴史を踏み出せたこともうれしい反面、もっとやらなければいけないことも見えたので、アジアで勝つために、リーグ戦で勝つためにまたしっかりトレーニングしたい。(前日の記者会見で現地の記者に『アンダードッグ(かませ犬)』と言われ)非常にカチンときた。我々のことを知らないし、たぶん『胸を借りるつもりで来たか?』という感じだったが、そんなつもりはさらさらなかったし、だからこそきょうのゲームは勝ちたかった。ヴァンフォーレというチームがどんな相手にもひるまず、自分たちが持っているもの全てを出したからこそこの場に立てる。私ももう少し笑顔になって次に向かっていきたい」

関口正大主将
「勝ち点1を取ったというより2を落とした認識。たくさんのサポーターも来てくださり、勝ち点3を取らなければいけなかった。試合前から自分たちはできるというイメージはあったが、実際に形になり、周りの皆さんに証明できたと思う。グループステージを上がっていくという目標に向かって自分たちがやることは変わらない。カウンターや、前からのプレスで相手のミスを誘うこと、相手の隙を逃さないところはどの試合でもやらなければいけない。(J2)リーグ戦も佳境なので、きょう出た選手も山梨に残っている選手も切磋琢磨してトレーニングしていかなければいけない。間違いなく甲府の新しい1ページを刻んだと思うが、これから初勝利などで(歴史を)塗り替えなければいけない」

小林岩魚選手
「アカデミーからこのチームでやってきて、自分がACLの舞台に立てると思っていなかった。本当にうれしい。今までこのクラブはいろんなことがあり、たくさんの方々が支援してくださってこの舞台がある。そうした方々に感謝したいし、新たな歴史を刻める瞬間、自分がピッチに立てたことはうれしい。スタジアムに入るときからたくさんのサポーターが来てくださり、すごい声量で鳥肌が立った。こんな遠くの所まで来てくれるサポーターがこんなにいることは僕たちにとって幸せ。勝ち点3を取れなかったことは残念だが、まだまだ試合は続くので、サポーターと喜べるように良い準備をしたい」

松本孝平選手
「悔しい。アウェーの地で前半から圧倒し、自分たちのやることがはまり、決めきるだけだった。(シュートチャンスは)キーパーと駆け引きしたつもりだったが、悔いの残らないような、決めきれるところに蹴り込めたら(結果は)違った。駆け引きがうまくいかなかった悔しさは残る。オーストラリアというアウェーの地にもサポーターが来てくれて、スタジアムを圧倒するような声を出してくれたのはすごく良かった。ショートカウンターも通用し、ボールも保持でき、決定機もたくさん生まれ、J2でも通用すると分かった試合になった」

鳥海芳樹選手
「個人として決めきれるチャンスがあったので、勝ち点2を失った引き分けですごく悔しい。もっと試合を決められる選手にならなければいけないと臨んだが、まだまだ自分の実力が足りなかった。チャレンジャー精神でいこうとみんなで話していたので、良い試合運びはできた。甲府からたくさんのサポーターが駆け付けてくれて、雰囲気もすごく良かった。勝利を届けたかったが、申し訳ない気持ち。楽しむことはでき、それは良かった。チーム全員で戦うのは日本人の良さ。(攻守の)切り替えや助け合うところは相手よりも上回り、ヴァンフォーレの良さが出た」

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