タイムリミットは1週間⁉ 日米首脳会談でトランプ大統領に贈られた「金の兜」 実は愛知県で制作されたものだった
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愛知県あま市の五月人形を作っている会社。
創業は1962年。
全国でも珍しく、金属を一から加工して甲冑(かっちゅう)を制作しています。
従業員7人の小さな工房に、あるビッグな注文が舞い込みました。
小栗努社長:
「極秘でトランプ大統領に兜を贈りたいということで。ぜひ(あなたの工房の)兜を提案したいんだけど、という話が来て……」
日本時間の2月8日に行われた日米首脳会談。
石破総理大臣がトランプ大統領に贈った“お土産”が、この工房が作る金の兜だったのです。
小栗努社長:
「いや~びっくりしましたね。『え、うちのが!』って」
トランプ大統領が好きな金色が特徴の兜が選ばれました。子どもがかぶることもできます。
小栗社長は快く引き受けたものの、そこにはあるミッションが。
小栗努社長:
「(連絡は)だいたい1週間くらい前だったと思います。焦りましたが、とにかくなんとかしなきゃと」
なんと、タイムリミットはわずか1週間。
幸いなことに五月人形の出荷時期だったため、あらかじめ作ってあったパーツをとりあえず集めることに。
細かい作業は社員どうしで協力しながら対応。最後に小栗社長が組み立てて、徹夜で仕上げたといいます。
小栗努社長:
「元々レギュラー(店頭に並んでいる定番)商品なので、金の兜を探しに全国各地の販売店に足を運んでいただけるとうれしい。これを機に、節句の業界がばっと盛り上がってくれたらいいなと思います」