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現代の技術も取り入れながら精巧に 福井城址の坤櫓の復原を検討 維持管理しやすいモルタルやチタンを活用

2024年6月12日 18:37
現代の技術も取り入れながら精巧に 福井城址の坤櫓の復原を検討 維持管理しやすいモルタルやチタンを活用
福井城址の坤櫓イメージパース

福井城址の坤櫓の復元について、県は櫓の内部をバリアフリーに配慮した構造にすることや、維持管理がしやすいよう使用する壁や瓦の材質をモルタルやチタンにすることを検討しています。

福井城の石垣の南西角には高さおよそ16メートル、木造で3重5階建ての坤櫓がありましたが明治初期の廃城令により撤去されました。

県は一昨年から復原を目指し文献調査などを進めていて、去年8月に発足した福井城坤櫓等復元整備検討委員会では建築工学や考古学の専門家らから助言を受けています。

3回目の12日の委員会では、建築基準法を満たしたうえで木造のまま復元するため櫓を当時と同じ高さのままで3重3階にし、当時の構造から逸脱しない範囲で内部をバリアフリーに配慮した構造にする案が示されました。

また修繕しやすくするため壁の材料を土の代わりにモルタルを使用すことに加え、櫓を支える土台の負担を軽くするため軽いチタン瓦を使用することにしています。

12日の委員会を終え、吉田純一委員長は「できるだけ昔の要素を取り入れながら、現代の新しい技術や材料を使っていくことも1つの手段としてあっても良い」としました。

次回の検討委員会は来年の2月に開催する予定で、櫓内の展示や活用方法などについて話し合う予定です。なお復元工事の着手は来年度以降の見通しです。

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