保育現場の人材確保へ 仁愛大学などが保育士資格を取得できる学科で授業料を最大全額補助する奨学金制度新設
保育現場の人材確保につなげようと、仁愛大学と仁愛女子短期大学が、保育士資格を取得できる学科を対象に、授業料を補助する新しい奨学金制度を設けます。
2つの大学では、2025年度以降の入学生を対象に、授業料を全額もしくは半額補助する新たな奨学金制度を県と共同で設けることにしています。
卒業後に県内の保育園や小学校などで一定期間働くことが条件で、入学生全体の30パーセントを対象とする計画です。
来年2月の一般入試で上位の成績を収めると補助を受けることができ、推薦入試などですでに合格が決まっている人も選考に参加できます。
県によりますと、県内で活躍する保育士は昨年度時点で5072人で、このうち常勤の保育士は68.8パーセントと、4年前と比べて5パーセントほど減少しています。
県と仁愛大学では2029年度まで今回の奨学金制度を続ける計画で、保育現場の人材確保につなげたいとしています。
ところで仁愛大と短大では、保育士の資格が取得できる学科の志願者がこの3年連続で定員割れしています。