商店街でリアルRPG 謎解き交えて魔王を倒せ 高校生発案「福井を盛り上げたい」 福井駅前で“みんなの学園祭”
福井駅前で高校生主体の活性化イベントが開かれました。新幹線開業の効果を生かして、もっと福井を盛り上げたい。将来のまちづくりの担い手となる若者たちが奮闘しています。
ビニールの剣を片手に、勇者の格好で商店街を歩く若者たち。
■若者とのやり取り
「(Q.何をしているんですか?)謎解きをしていて。あっ、来た!」
「邪悪な気配を感じるぜ。ここが魔王城、魔王戦の会場だ」
商店街を巡りながら謎解きをする、高校生が考案したロールプレイングゲーム。プレイヤーが出すカードの勝敗でボスの魔王にダメージを与え、攻略を目指します。
■対戦の場面(じゃんけん)
「いくぞ、せーの!パーだ。よっしゃー!」
大人も童心に帰って、笑いと緊張感のあるバトルが繰り広げられます。
先週27日(日)に福井駅前で開かれたイベント。その名も「みんなの学園祭」。主体となっているのは高校生です。
■企画した高校生
「福井駅前のお店をいろんな人に知ってもらおうと企画した」
イベントでは、高校生が考案したコスプレや特産品の販売など、6つの企画を用意し、県内の高校生およそ80人が参加して、半年ほど前から準備してきました。
■企画した高校生
「(福井の)知名度や注目度が低くて。若い世代が前線に立って、福井の魅力を伝えたい」
「(開業した)北陸新幹線の勢いを利用して、福井県全体として盛り上げていきたい」
街歩きをしているのは、アニメのキャラクターにふんする若者たち。これも企画の1つです。
■高校生は
「エキマエを盛り上げることを一番の目的に、短い高校生活だし、イベントやってみた。かわいいと言われる。うれしい」
一行が向かった先は、結婚式場。披露宴会場を貸し切って、コスプレの撮影会です。愛を誓う式場は、アニメキャラの登場で異次元の世界に。
大野の七間朝市をイメージした特産品の販売コーナーでは、大野の魅力を伝えようと、シイタケや“すこ”などが並び、大野の魅力も発信しました。
■家族連れ(小松市から)
「(県外に)出ていく子が多いから、地元の魅力を知るのはいい」
新幹線開業で盛り上がる県内で懸念されるのは、都市部に若者が吸収されるいわゆる「ストロー効果」。将来のまちづくりの担い手となる高校生が、地元を盛り上げようと奮闘しています。