春日公園にドッグランを新設 犬の服やエサは体に優しいものを 「ワンヘルス」で人と動物の健康と環境保全に取り組む 福岡
福岡県は、人と動物の健康と環境保全を一つとみなし、感染症対策や環境保護などに取り組む「ワンヘルス」を推進しています。県内に、新たにドッグラン施設がオープンするなど、人と動物の共生社会づくりに向けた取り組みが進められています。
首輪も付けずに、元気いっぱいに走り回ったりじゃれ合ったり。
■阿部まみアナウンサー
「春日市にオープンしたドッグランの施設に来ています。自然豊かなうえ、周りを木々で囲まれているので、とても涼しいです。ワンちゃんや飼い主たちも休みながら楽しんでいます。」
4月27日、福岡県春日市の春日公園の中にオープンしたドッグラン施設です。テニスコート8面分、およそ2千平方メートルの敷地は、県内で2番目の広さです。
■利用者
「ありがたいですね。何も気にせずに自分の好きなところに行けるから。普段はリードにつながれて『こっちはだめよ』と言われながら歩いているのを見ると、ちょっと寂しいのか、嫌なのかなと思うけど、行きたいところに行けるから良かったよね。」
■利用者
「ほかのワンちゃんと触れ合うこともできるし、家はフローリングなので土の上で歩かせたい。」
このドッグラン施設を作ったのは福岡県で、そこには理由があります。
■福岡県 公園街路課・橋本晃 課長
「県では人と動物の健康、環境の健全性を一体のものとする捉え方『ワンヘルス』を推進していて、その一貫で整備したもの。」
「ワンヘルス」とは、人が健康に暮らしていくためには、人だけではなく動物や地球の環境も守っていかなければいけないという考え方です。
ドッグランはその理念の一つである、人と動物の共生社会づくりを目指してつくられました。
福岡県がワンヘルスを推進する中、その取り組みはペットショップでも。
■阿部アナウンサー
「たくさん服が並んでいます。これ全部ワンちゃんのですか?」
■イップイップ・山田伸明 社長
「はい、すべてワンちゃんの服。生地からすべて手作りにしています。」
オーダーメードの服は、犬の負担にならないように、肌に優しい軽い生地で作られています。
さらに、エサにもこだわりが。
■阿部アナウンサー
「人間もワンちゃんも無農薬は大事?」
■山田社長
「そうですね。ワンちゃんは人間より体が小さいので、影響を受けやすい。こういう安心のものを。」
保存料が入っていない無添加のエサを販売しています。
山田社長はペットショップを経営するかたわら、行橋市と連携し保護犬の譲渡会を開いたり、ペットの防災について考えるイベントを開いたりするなど、ワンヘルスの活動に積極的に取り組んでいます。
■山田社長
「福岡が発信して日本全国・世界に広がって、ワンヘルス活動を周知してもらいたい。その第一歩として少しでも手伝えたらと思っています。」
ワンヘルス先進県と言われる福岡県で、人だけではなく動物、さらには地球環境を守っていこうという取り組みがますます広がりそうです。