来週は今回より強い寒気で再び大雪の恐れ 街では灯油価格の高止まりに悲鳴 買い控えも 福岡
福岡・佐賀では、29日も厳しい冷え込みとなりました。心配された大雪にはなりませんでしたが、この時期に欠かせない灯油価格の高止まりに悲鳴が上がっています。
29日朝、福岡と佐賀の県境にある三瀬(みつせ)峠では、足がすっぽり埋まるほどの雪が積もっていました。
■占部晃太朗ディレクター
「降り続いた雪の影響で、三瀬峠の駐車場は地面が真っ白です。」
福岡市内では、通勤・通学の時間帯に雪が降った所もありました。
■街の人
「もうめっちゃ寒くて凍えそうです。きのうも寒くて、手袋とか持ってくればよかったです。」
九州北部の上空に強い寒気が流れ込み、気象台は大雪に注意を呼びかけました。
■街の人
「そんなに雪、降らなかったですね。積雪がなくてよかったです。」
昼前には福岡・佐賀いずれも大雪の恐れはなくなり、交通機関の乱れや混乱もありませんでした。
■元木寛人アナウンサー
「正午前の八木山バイパスです。かなり雪が降ってきました。フロントガラスにも強く打ちつけています。」
ただ、山地を中心に雪が積もっている所があり、引き続き路面の凍結に注意が必要です。
29日の福岡県内の最高気温は、添田町で4.9℃、福岡市博多区で6.5℃など、すべての観測地点で最も寒い時期を下回る冷え込みとなりました。
福岡市東区では、灯油の移動販売車が住宅街を回っていました。
■シューワ福岡支店・山本崇人さん
「先週より忙しい。雪が降ってきたらお客さんの数は変わってきます。」
29日だけでおよそ90件の注文予約が入っているということです。
灯油の価格は、1月に政府の補助金が縮小されたことを受け、この業者も100円引き上げて1缶2350円にしました。
■購入した人
「困りますね。何もかも高くなって年金生活苦しい。」
「仕方ないかなと。寒さには耐えられないから。」
“買い控え”をする人もいるといいます。
■シューワ福岡支店・末永美紀さん
「今までまとめて2・3缶買っていた方が1缶減らしてとか、買うのを減らしているお客さんもいます。」
今後は、今の販売価格をできるだけ維持していきたいとしています。
■元木アナ
「午前9時半前の福岡県太宰府市です。少し大粒の雪が降ってきました。手元の温度計は5℃と冷たいです。」
28日から春節の大型連休が始まったこともあり、太宰府天満宮では多くの外国人観光客の姿が見られました。
■外国人観光客
「とても寒いね。台湾はここまで寒くないから。」
「マレーシアは31~32℃。とても暑い。(太宰府は)とっても寒い!」
にぎわいをみせる一方で、梅ヶ枝餅店で心配しているのが、今後の寒さです。
■梅ヶ枝餅を販売「酒殿屋」店員
「来週がちょっと怖いですね。来週もまた雪ですよね。そこが怖いです。」
気象台によりますと、この寒さは30日以降、和らぐ見込みです。ただ、来週は今回以上の強い寒気が流れ込んで大雪となる恐れがあります。今後の情報に注意が必要です。