「引き続き努力を続けていかなければ…」岸田前総理が絶賛したもの 独占インタビュー番外編
福島第一原発の処理水海洋放出の決定や、輸入規制に対する海外の国々との交渉…在任中、福島の復興に関する様々な政治的課題に向き合った岸田文雄前総理。キーワードに掲げる「創造的復興」とは。そして在任中のみならずこれまで度々訪れている福島への率直な思いを聞きました。
福島の復興について
野尻キャスター「去年4月には岸田さんも出席してF-REI(エフレイ)国際研究教育機構が開所しましたが、復興に向けてどんな役割を果たしてほしいと期待していますか。」
■岸田 文雄 前総理大臣
「F-REIは、創造的復興の中核拠点を作るんだということで構想が進められ、開所にこぎつけました。」「例えば、ロボットについても、廃炉のためになくてはならないし、こういった技術は他の分野にも活用できる汎用性のある技術だと思います。」「こうした取り組みを通じて、福島や東北の復興に大きく貢献してもらいたいと思っていますし、合わせて日本の科学力や産業競争力をリードしてもらう存在になってくれればと期待しています」
野尻「第2期復興・創生期間が2025年度で終了しますが、その先の福島の復興はどのようなビジョンを思い描いていますか。」
■岸田 文雄 前総理大臣
「まだまだ取り組まなければならない課題があります。例えば、故郷に戻りたいと願っている方々がまだ大勢おられるわけですから、避難指示解除、あるいはその環境整備について引き続き努力を続けていかなければならない。」「またエフレイをはじめとする様々な取り組み、福島の創造的復興ということで様々な技術や人材育成に努めていかなければならない」「様々な課題をさらに前に進めるために第2期終了後も、石破総理は、第2期以上にと予算についても触れていますが、様々な課題を前に進めるために十分な予算をしっかり確保しなければならないと思います。」「そのために私も復興に関わった1人として、しっかりと応援をさせていただきたいと思っています。」
前総理も絶賛の…
野尻「これまで何度も福島を訪れている中で印象に残っている場所や食べ物を教えてください」
■岸田 文雄 前総理大臣
「去年4月、桜のシーズンに富岡町を視察し、夜の森地区の桜並木を見させていただいた。本当に心の安らぐ素晴らしい光景で、大変印象的でした。」
■岸田 文雄 前総理大臣
「果物だったら桃でしょ。あとはお酒かな。福島のお酒。これは全国の品評会でも金賞の数が多い」「素晴らしい食べ物、産品に恵まれている福島、ぜひこれからも元気に頑張ってもらいたいと思います。」
野尻「岸田さんご自身も福島の魚を召し上がっていましたが、常磐ものはいかがでしたか」
■岸田 文雄 前総理大臣
「今年の夏に小名浜市場を視察し、その時に常磐ものをいただきました。やっぱり1番印象に残っているのはメヒカリ。特に握りもいただきましたが、やっぱり新鮮」「なかなか現地じゃないと食べられないというお話も聞きました。貴重なものをいただきました。大変印象に残ってます。」