福島県の復興に欠かせないのが福島第一原発の廃炉です。

14年前の地震と津波で水素爆発を起こし、廃炉作業が進む福島第一原発からお伝えします。

こちらでいま建設しているのが廃炉作業を進める際、放射性物質が飛散しないよう原子炉建屋を丸ごと覆う高さ50メートルほどの大型カバーです。

福島県は14年前の原発事故などにより最大で16万4千人が避難を強いられました。
いまも福島県内の一部に避難指示が出され2万4644人がふるさとを離れて生活しています。（2月1日現在）

廃炉が進む福島第一原発では、2024年に初めて溶け落ちた核燃料・燃料デブリの取り出しに成功しました。
取り出した燃料デブリの模型です。
125倍に拡大されていますが実際の大きさは直径9ミリ、重さは0.7グラムほどと本当に小さな小石状の堆積物といった印象です。
原子炉建屋にはこの12億倍、約880トンの燃料デブリがあるとされ、廃炉作業は今後も長く険しい道が続きます。