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公立高校の学区制などについて議論 県議会11月定例会代表質問・一般質問【徳島】

2024年12月5日 17:24
公立高校の学区制などについて議論 県議会11月定例会代表質問・一般質問【徳島】
徳島県議会は、12月5日に代表質問と一般質問が行われ、公立高校の学区制や老朽化が進む牟岐警察署、徳島小松島港の整備などについて議論が交わされました。

代表質問では、現在検討が進められている公立高校の学区制撤廃について質問がありました。

(グローカルplus 近藤諭議員)
「生徒や保護者、学校現場に大きな混乱をもたらすことがないよう議論し、対策を丁寧に進めていく必要がある」

徳島県内の公立普通科高校は現在3つの学区に分かれていて、一部の重複エリアをのぞき別の学区へ進学できる割合に制限が設けられています。

この学区制については、有識者会議で撤廃する方向で議論が進められています。

徳島県教育委員会の中川斉史教育長は、別の学区へ進学できる割合を段階的に引き上げることが最も不公平が生じないとの意見があるとした上で、次のように述べました。

(徳島県教育委員会 中川斉史教育長)
「12月末に開催予定の第5回の有識者会議では、流入率の一律段階的な引き上げも含め様々なパターン案を具体的に示し、移行措置や撤廃時期について議論を更に深めてもらう予定だ」

続いて行われた一般質問では、築56年が経過し、老朽化を懸念する声がある牟岐警察署について質問がありました。

(県議会自民党 平山尚道議員)
「大規模災害発生を見据え、牟岐警察署の今後の在り方を検討すべきではないか」

これに対し、徳島県警の堺瑞崇本部長は、牟岐警察署は徳島県南部の重要な警察活動の拠点と位置付けているとした上で、次のように述べました。

(徳島県警本部 堺瑞崇本部長)
「牟岐警察署庁舎が機能不全に陥ることのないよう、整備場所も含めた庁舎の在り方についてしっかりと検討していく」

また別の議員は、今後、貨物量の増加が予想される徳島小松島港の整備について質問しました。

(県議会自民党 井村保裕議員)
「徳島小松島港赤石地区における岸壁延伸計画について、今後どのように整備を進めていくのか」

これに対し後藤田正純徳島県知事は、国が2030年度に赤石地区の岸壁延伸工事完成を目指していると明らかにした上で、次のように述べました。

(後藤田正純徳島県知事)
「県が今年度着手した新たなガントリークレーン(貨物の積み卸しをする大型クレーン)については、岸壁延伸の完成を待つことなく2027年度に運用を開始して、荷揚げ能力の向上に努める」

徳島県議会一般質問は、12月6日も行われます。
最終更新日:2024年12月5日 21:05

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