【第三の天守】熊本城の宇土櫓 屋根の解体作業の様子を報道公開 熊本地震で被害
宇土櫓は国の重要文化財で、熊本城の大天守、小天守と並び、第三の天守と呼ばれていますが、熊本地震で大きな被害を受けました。約1年前から瓦や土壁を外す作業が行われていて、5日から宇土櫓の屋根の骨組みの解体が始まりました。
■清家康広アナウンサー
「今後、解体されて修理方法の検討が行われます」
1階部分の柱には、熊本地震で折れるなど破損した部分が確認されました。熊本市は、解体した部材をできるだけ元の位置に戻せるよう修復方法を検討するということです。
■熊本城総合事務所復旧整備課 渡辺広樹副課長
「地震に耐え抜いた宇土櫓の姿を見られるのは限られた期間になりますので、月に一度の一般公開の際に、ぜひ皆様お越しいただきまして、宇土櫓の姿を目に届けていただければと思います」
宇土櫓は、12月8日と1月12日に特別公開されます。そして早ければ来年5月に全て解体される予定です。
また5日は、熊本博物館近くにある旧細川刑部邸も公開されました。県の重要文化財に指定されている主屋や茶室のほか、あわせて建造物12棟が熊本地震で被害を受けました。
12棟は、いずれも屋根や骨組みを残す部分解体を行い、柱の傾きを修復するなどした上で、2028年2月の復旧完了を目指すということです。