「食用米の作付けを増やす予定だが価格によっては…」備蓄米の放出 生産者への影響は
価格高騰が続くコメ。政府は備蓄米を放出する方針を発表しましたが、熊本の生産者も価格にどう影響するか注目しています。
天草市河浦町のコメ農家・倉田晋幸さん。2月13日から早期米「つきあかり」の種まきを始めました。
■倉田晋幸さん
「今年はコメ不足ということで、12トンほど在庫はストックしてたんですけど、それももうほぼ去年のうちになくなって…」
コメの流通量が減る中で、ふるさと納税の返礼品として出荷しているコメの需要が急増し、供給が追いつかない状態だといいます。
価格の高騰を受け、早期米の作付けにも変化が。飼料米の作付けを減らす一方、食用のコメは去年までの12ヘクタールから24ヘクタールに作付け面積を倍増させる計画に。
そうした中で発表されたのが、国の備蓄米放出でした。
■倉田晋幸さん
「備蓄米の放出量が、どの程度出すのかにもよるんですけど、やはり値段が一気に下がるようなことであれば、また今後の作付けの内容を少し変えざるを得ないかなと思っています」
早ければ3月20日頃にも早期米の田植えを控える倉田さん。「令和のコメ騒動」とも呼ばれる状況に困惑が続いています。
■倉田晋幸さん
「農家としては値段が高いのはうれしいことではあるんですけど、一般消費者の方からすれば明らかにコメの価格が高くなっていますので、(備蓄米は)市場の動向を見ながら一気に出すのではなく、徐々に徐々に出して、ある程度安定した値段になるぐらいまで出していただければなと思っています」