地価上昇率全国トップはここ TSMCのある菊陽町より隣町の方が"上がった"理由
大手半導体メーカーTSMCの工場に近い大津町です。17日に土地取引の目安となる地価調査の結果が公表され、大津町の上昇率が全国トップとなったことが分かりました。
県内のすべての用途をあわせた地価の平均上昇率は1.8%で去年より上昇幅が拡大し、全国11位の上昇率です。大津町では19.4%で上昇率が全国の調査地点の中でトップになりました。
また、TSMCの工場がある菊陽町は16.9%で全国6位に。合志市は8.8%と去年を上回る上昇幅です。
■大津町大字室字門出176番4
商業地1㎡ 12万円
■大津町大字大津字拾六番町屋敷1096番2外
商業地1㎡ 8万8000円
■大津町大字室字狐平1576番1
工業地1㎡ 3万2000円
個別では、
・大津町室の商業地
・大津町大津の商業地
・大津町室の工業地 の上昇率が33.3%で全国トップとなっています。
また菊陽町津久礼石阪2343番2の商業地の上昇率も32.5%で全国4位です。(1㎡ 11万円)
県内で最も地価が高かったのは、熊本市中央区下通1丁目の1㎡あたり242万円で、去年より4万円上昇しました。(熊本市中央区下通1丁目3番3 商業地1㎡ 242万円)
【スタジオ】
半導体メーカー・TSMCの工場に近いほど土地の価格が上がっていますが、大津町の上昇率が全国トップになりました。今回調査した不動産鑑定士は、主な背景として3つのポイントを挙げています。
▼TSMC進出で地価が高騰した菊陽町よりも大津町の方が割安感があること
▼菊陽町より大津町の方が中心部がTSMCに近いこと
▼大津町では法律で市街化を抑制する区域がなく、建物を建てやすいこと
今後の地価については「TSMC第2工場建設が決まるなどして、需要の高い状態が続くことから地価上昇のゴールはまだ先にあるだろう」と話しています。