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北陸新幹線 敦賀以西で再び「米原ルート」浮上を解説

2024年5月17日 21:38
北陸新幹線 敦賀以西で再び「米原ルート」浮上を解説

上野キャスター)今年3月に敦賀まで延伸した北陸新幹線で、なぜ「敦賀から西」のルートについて議論になっているのか、神林記者とお伝えします。

神林記者)敦賀より先のルートは2016年12月に与党のプロジェクトチームが3つの案の中から「小浜・京都ルート」に決めました。 福井県小浜市から京都を経由して新大阪に至るルートです。
しかし、今になって石川県内の複数の市長などから、米原ルートへの転換を求める声が上がっているんです。米原ルートを主張するうちのひとり、石川県小松市の宮橋市長です。

石川県小松市 宮橋市長「中京圏・関西圏両方ともつながっていくうえでは、米原というのが非常に合理的、建設費もそうだがルートとしても合理性があるんではないかなと」

神林)「小浜・京都ルート」は決定して7年以上経つにも関わらず、環境への影響の評価が遅れており、京都府内ではトンネル工事の残土の問題や地下水への悪影響を懸念する声があります。建設費も今年度の予算に盛り込まれておらず、着工のめどは立っていません。

上野)思い返すと今年の敦賀開業も予定から1年遅れでしたよね。

神林)東海道新幹線に米原駅で接続することを想定する「米原ルート」は「小浜・京都ルート」に比べて建設する距離は短く、建設費も国の当時の試算では3分の1に抑えられていました。こうしたメリットの一方、米原から東海道新幹線へ乗り入れることについては、過密ダイヤや信号システムの違いなど、技術的な問題で難しいという課題も見えていました。「小浜・京都ルート」にいったん決定したものの、いっこうに西に進まない間に様々な思惑がうごめき始めています。

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