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状況を解説 富山県内5自治体が「消滅可能性自治体」

2024年4月24日 20:08
状況を解説 富山県内5自治体が「消滅可能性自治体」
上野キャスター
朝日町・氷見市・上市町・入善町・南砺市の富山県内5つの自治体が「消滅可能性自治体」と指摘されたのは、富山県の人口が100万人を割り込む見込みと伝えたのに続いて衝撃的な結果です。

神林記者
特に地方において人口減少が極めて深刻な現実である現実が浮き彫りになったと言えます。県内では5つの自治体が「消滅の可能性がある」とされました。

上野キャスター
この「消滅可能性自治体」とは何を指しているんでしょうか。

神林記者
今回この調査を発表した民間組織は出生数に密接に影響のある若い女性の数にスポットを当てています。2020年から2050年までの30年間で、20歳から39歳の若い女性の人口が50%以上減少すると推計される自治体を「消滅可能性」がある、としました。

今回可能性があるとされた5つの市と町の2050年時点の若い女性の人口減少率と数です。朝日町は前回調査よりはやや改善されたものの、減少率が64%と県内で最も高くなっています。2050年には若い女性が223人にまで減るとされていて舟橋村より少なくなる見込みです。

上野キャスター
そして今回、入善町が新たに「消滅可能性」となりましたね。

神林記者
入善町の若い女性の人口は前回10年前はマイナス38.5%でしたが、今回は56.3%と大幅に悪化して「消滅可能性」とされました。若い女性の人口は2020年の1800人あまりから2050年に790人にまで減少すると推計されています。

上野キャスター
小矢部市は逆に「消滅可能性」を脱したんですね。

神林記者
小矢部市は女性の人口減少率が前回のマイナス54.8%からマイナス49.3%と5ポイントあまり改善しました。依然として対策が必要な状況ではありますが、市の担当者は「アウトレットなどの企業誘致や金沢にも近い立地をアピールした定住支援などが功を奏した。市内製造業でベトナム人など外国人労働者が増えていることも影響しているのでは」と分析しています。

また「消滅可能性」とされなかった自治体も、20%から50%近く女性が減少するとされていて、対策が必要な状況はかわりません。

中でも舟橋村は富山市のベッドタウンとして唯一人口が増え続けていますが、2050年には減少に転じるとされています。若い女性の減少幅は30ポイントと県内で最も大きく今後急激な高齢化が課題となりそうです。

県は近く人口が100万人を割り込む見込みであることから、新たな会合を立ち上げたばかりです。危機感を持って取り組んでほしいと思います。

上野キャスター
県民全体で課題を共有して考えていくことも大事ですね。
北日本放送|KNB|富山[ テレビ ]1ch/[ ラジオ ]AM738kHz/FM90.2MHz