「9月にこれだけの大流行は珍しい」季節性インフル県内で流行
ことしはインフルエンザが早くも流行しています。
こちらをご覧下さい。
きのう発表された県内の感染状況ですが季節性インフルエンザの報告数は716人と新型コロナの報告数704人を上回りました。
数字で見ても同時に流行していると言ってもおかしくない状況です。
県内全体は注意報レベルとなっていて中でも山口市は警報レベルとなっています。
医療現場を取材しました。
山口市後河原にある、たはらクリニックです。
「バイキンマンいるかな?」「あーって言える?」
診察したこちらの男の子はインフルエンザではなく溶連菌感染症でした。
クリニックの田原卓浩院長によるとインフルエンザの患者は徐々に増えていて今月15日から9日間の診療では溶連菌に次いでインフルエンザの陽性が多くコロナを上回っているということです。
(県小児科医会 会長たはらクリニック 田原卓浩院長)
「季節性インフルエンザの流行として9月にこれだけの大流行するのはとても珍しいと思います(早い流行で)なかなか対策というか少し後手後手にまわってしまうこともあるんじゃないかと思う」
県全体のインフルエンザの流行は9月としては異例の「注意報レベル」で中でも山口地域では今月18日から24日までの定点あたりの報告数は33.25人となり警報レベルの30人を超えています。
県内では学校など施設でのインフルエンザによる集団発生も相次いでいて今月4日からきのうまで学級や学年閉鎖などの措置は97件に上り患者数も1000人を超えました。
(田原院長)
「中には休校という学校全体でお休みをせざるを得なくなったところもあるので集団の中での感染力は比較的強くて短時間に広まってきているんだろうなと感じています」
異例の流行となっているインフルエンザ、基本的な感染対策も大事ですがワクチン接種も有効です。
通常は10月からワクチン接種が始まりますがたはらクリニックでは今月19日からインフルエンザワクチンの予防接種を始めています。
抗体ができるまでに時間がかかるため早めの接種を呼びかけています。
(田原院長)
「ことしはピークが早かったので早い時期からのワクチン接種の体制を整えた」「少し変だなと思われたときには思い切って休みをとっていただいて必要であれば医療機関を受診していただくことが大事」