育成から這い上がったヤクルト山野太一投手の新年の誓いは「二桁勝利!」
高川学園高校出身で、東京ヤクルトスワローズの山野 太一投手はこの年末年始をふるさと山口で過ごしました。
去年、涙の初勝利を挙げた24歳…
今シーズンはさらなる飛躍を誓います。
元旦の防府天満宮。
髪を茶色く染めているのが、東京ヤクルトスワローズの山野 太一投手です。
山野投手は山口市出身で高川学園高校時代には夏の甲子園に出場。
この年末年始は地元・山口で過ごしました。
(山野太一投手)
「(これまで)ケガがずっと続いてたので去年はケガをしないようにと初勝利することをお祈りしたが、ことしは二桁を狙って神様にお祈りした」
絵馬にも「二桁勝利」と「健康第一」と力強く書いた山野投手。
その裏には、ケガを乗り越え、初勝利を手にした去年の経験がありました。
(2023年8月1日)
プロ3年目の昨シーズンは8月に登板の機会が巡ってきました。
2020年にドラフト2位指名を受け入団したもののケガに泣かされ、昨シーズンは、育成契約からのスタートでした。
それでも、この日は、強打者揃いの巨人打線を相手に、堂々のピッチング。
初ヒットも放ちました。
プロ入り後、ケガに苦しんだ山野投手。
7回無失点でプロ初勝利を掴みました。
(ヒーローインタビュー 山野太一投手)
「野球をやりたくないという日々も…」
「でも多くの方々に支えてもらってきょう勝てたのでやっと恩返しができたかなと思います」
ルーキーシーズンの2021年4月に1度登板の機会が与えられましたが、結果を残せなかった山野投手。
そのとき以来、実に852日ぶりの1軍のマウンドでした。
やっと手にしたウイニングボールはいま…
山口市の実家に置いてあります。
(山野太一投手)
「これ、初勝利のボール」「テープに書いているだけ(笑)」
「初勝利と初ヒットのボールがあったので、わからなくならないように僕がおくるときにテープに書いて送ったら、そのまま置いてある」
(山野太一投手)
「これが送られてきました」
山野投手は動画は初勝利の瞬間にテレビの前で盛上がる家族の動画でした。
(山野太一投手)
「泣きそうになったうれしくて」
度重なるケガに悩まされた山野投手。
3年間で、つけた背番号は3つ。
苦労してきました。
(記者)
「なんでそんなにがんばれるの?」
(山野太一投手)
「野球しかないと思っているし、応援メッセージや両親も応援してくれるし、 地元の友達とか高校時代・大学時代の友達も頻繁に連絡とかくれていたので、 そういうのが励みになって、がんばろうと思えたところはあった」
プロ3年目でやっと掴んだ初勝利。
周囲の声援が山野投手の力になっていました。
(山野太一投手)
「これはいま、試し中。グローブによっても、球速とか変わるらしいので」
グローブひとつにしても試行錯誤する山野投手。
7日から宮崎県で自主トレをスタート。
来月上旬からは、沖縄県での春期キャンプに臨みます。
(山野太一投手)
「去年と同じことをしていてもダメですし、新しい取り組みもいまはやってますし、ことし1年間しっかりローテーションで回って、2桁(勝利)を狙って活躍したいと思う」