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観光案内所の”能登デスク” 初めて訪れた輪島で…「能登のために何が…」

2024年6月14日 18:34
観光案内所の”能登デスク” 初めて訪れた輪島で…「能登のために何が…」

金沢駅の観光案内所で能登の観光情報を専門に伝える「能登デスク」と呼ばれる案内人がいます。
いま、能登のために何かできるのか模索する姿を取材しました。

14日午後、輪島市内では。
バスを出迎えていたのは「能登デスク」こと中山智恵子さんです。

中山さんは普段、金沢駅の観光案内所で「能登デスク」として能登の観光情報を専門に案内していて元日の地震の後は、道路状況や営業を再開している店舗などの情報を発信してきました。

14日、地震後初めて輪島市を訪れました。

能登デスク 中山智恵子さん:
「伝えていく上で、自分も見ないとこの現状は伝えきれないなと。聞かれること結構多いんですよ、能登デスクでも」

はじめに訪れたのは輪島朝市通り。
愛知県から視察に来た団体を案内しながら自ら能登の被害状況を確認していきます。

男性:
「こういった部分の撤去はまだまだ先ですか?」
中山さん:
「そうですね、公費解体が少しずつ始まったっていう状況で」
男性:
「来る途中も思ったけど、動いている工事現場、すごく少ない、なんだろう。明らかに動いている現場が少ないなって」
中山さん:
「そうですね」

中山さん:
「なんかやっぱり、言葉にならないっていうか・・なんとも言えない。地震てこんなことになるんだなと改めて思いましたね」

初めて目の当たりにした輪島の現状。
次に訪れたのはのと里山空港の敷地にことし3月に完成した仮設ホテルです。
復旧作業に従事する人のために県が整備したものです。

中山さん:
「ちゃんと仕切れるようになってて、4人部屋だけど」

こちらの仮設ホテルでは82部屋、134人が宿泊できます。

中山さん:
「復旧作業の方々が、金沢に泊まんなきゃいけないんじゃないかとか、思ってる方もたくさんいると思うのでこういうところもあるんだよと、紹介していきたいと思います」

地震から5か月以上が経過し、少しずつではありますが復旧に向けて進みだしている現状も感じることができました。

中山さん:
「現地の空気とか景色を見ると、いつも包まれる感じがして、それが震災前と変わらないのでさらに能登をこれからも好きになるだろうなと自分の中で確信を持っています。だからこそ自分の目できちんと見ていきたい、それをお伝えしたいなと思います」