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伊豆のラジオでふるさとを応援 石川のパーソナリティーがDJでふるさと納税よびかけ

2024年3月29日 18:05
伊豆のラジオでふるさとを応援 石川のパーソナリティーがDJでふるさと納税よびかけ

ふるさと納税で被災自治体に代わって、別の自治体が寄付を受け付ける「代理寄付」という仕組みをご存知でしょうか。被災した自治体の事務負担を減らすための取り組みなのですが、実は静岡県伊豆市が珠洲市に代わって寄付を受け付けています。その理由とは―。

地震からまもなく3か月を迎える珠洲市ー。今も地震の爪痕が残されています。
復興の手助けにになればと遠く離れた静岡県から支援を呼びかける男性がいます。


奥勇太朗さん。静岡県伊豆市の地域情報や魅力をラジオを通して発信しようと去年4月、地域おこし協力隊に就任。
現在は伊豆市のコミュニティーエフエムでディレクターやパーソナリティーとして活動しています。

伊豆市地域おこし協力隊・奥勇太朗さん:
「地域の人との関りがたくさんあるのが一番の魅力」
「放送に対してのメッセージをもらえたりするところがやっていて手ごたえを感じる」

石川県出身の奥さん。ことし1月発生した能登半島地震では実家の金沢市に帰省中でしたが大きな被害はありませんでした。
しかし…大学卒業後、7年間、珠洲市の高校で教員をしていたことから教え子や同僚が無事なのかと心配になったといいます。

奥勇太朗さん:
「大学や就職で外に出ている人たちもみんな帰省していると思って大丈夫だったかと確認は入れました。」
「逃げ遅れた人がいるんじゃない か、まだ報道はされてないけれ ど想像はできるのでそれを考え たら本当に早くなんとかしてあげてという思い」

幸い、教え子や同僚は無事でしたが、現実を受け入れることはできなかったといいます。
伊豆市では、奥さんが珠洲市で教員をしていたことをきっかけに、珠洲市に代わりふるさと納税の「代理寄付」を受け付けています。
「代理寄付」とは被災した自治体の代わりに寄付を受け付けるものでその自治体の事務負担を減らす役割も担っています。
返礼品はありませんが、ふるさと納税の対象となります。

「ふるさと」を応援したいと、奥さんも「代理寄付」への支援をラジオを通して呼び掛けています。

「珠洲市に7年間住んでいて多く の方にお世話になりました」
「珠洲市への恩返しができればいいなと思っていますので…」
「応援したいよという方がいまし たら、こちらのふるさと納税を 利用した支援も検討して頂けた らと思います」

伊豆市地域おこし協力隊・奥勇太朗さん:
「避難所にいる方々も含めて自分たちが慣れ親しんだ土地にずっといてほしいそこで暮らたいと思っている人達にそこで暮らしてほしいと 思っているので早く落ち着いて 生活できる環境を能登に取り戻してほしい」

伊豆市が受け付けた珠洲市への「代理寄付」は地震直後の1月5日から始まりこれまで500件近くおよそ900万円分にも上りました。

珠洲市の担当者は…
珠洲市 産業振興課・高林義信 課長:
「奥勇太朗さんのように珠洲市から遠く離れた場所でそういった取り組みを行っていただき、本当に感謝している。」
「 珠洲市としては本当に1日も早く日常が取り戻せるように復興に向けて取り組んでいきた いと思う。引き続きまた応援いただければ幸いです。」

伊豆市の「代理寄付」はあさってまで受け付けています。