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【そもそも.】「選挙に関する素朴なギモン」 なぜ解散で”万歳”?”お金”はどれくらいかかる?投票用紙の”字”が間違っていたらどうなる?

2024年10月18日 11:00
【そもそも.】「選挙に関する素朴なギモン」 なぜ解散で”万歳”?”お金”はどれくらいかかる?投票用紙の”字”が間違っていたらどうなる?

衆院選の選挙期間中の今、選挙の様々な疑問を解き明かす。

「そもそも、選挙とは何か?」
選挙に関する素朴なギモンを、専門家に聞いた。

「解散します」
「バンザーイ」

衆議院が解散した10月9日、本会議では多くの議員が万歳をしている。
なぜ、解散で万歳をするのかー。
東北大学で政治学が専門の河村准教授に、聞いた。

河村准教授
「(Q衆議院の解散で、なぜ議員は万歳するんですか?)やめるのに万歳はおかしいと思いますよね。でもよく考えてみると、天皇陛下万歳ってあるじゃないですか」

基本的には、天皇陛下の国事行為の流れの中で来ている。
補足すると、「解散万歳ではなく、天皇万歳の意味」なんだという。

衆議院の解散や総選挙の公示は、憲法7条で内閣の助言と承認による天皇の国事行為とされている。

本会議でも、議長が解散詔書、天皇から出された書類を読み上げて解散という流れのため、天皇に敬意を払い万歳をする習慣が戦前から続いてきたという。

河村准教授は「この万歳は、今後も残る気がする」と見ている。

この解散を経て、いよいよ選挙戦がスタートするわけだが、続いては、選挙にまつわるお金の話、

選挙に出る場合、どれぐらいお金が必要なのかー。

河村准教授
「よく言われているのは、2000万円ぐらいかかるんじゃないかという話も出てきている。自分の政策を知ってもらうために、ポスターを印刷しなければいけない。動画を作るにも編集ソフトが要るわけで…」

あくまで目安だが、その内訳を見ていく。

まずは、必ず必要なのが『供託金』。
売名行為による候補者の乱立などを防ぐもので、一定以上の票を得られれば戻ってくるものだが、衆院選の場合は小選挙区・比例代表あわせて600万円。そして、政策を書いたリーフレットやポスターの印刷代に、選挙カーのレンタル代やスタッフの人件費。さらには、落選となると仕事が無くなってしまうことを踏まえて、働かなくてもしばらく暮らせるように最低でも500万円はもっておきたい。
全部合わせるとおよそ2000万円じゃないかと、いう。

仕事をしながら準備されている方もいるし、広報活動を可能な限りコンパクトに行う人もいるので、一概には言えないがあくまで一般的な目安だという。

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