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【特集】9月は『小児がん啓発月間』 <ゴールド・セプテンバー・キャンペーン>で小児がんと闘う子どもを応援しよう(宮城)

2024年9月6日 20:00
【特集】9月は『小児がん啓発月間』 <ゴールド・セプテンバー・キャンペーン>で小児がんと闘う子どもを応援しよう(宮城)

9月は『小児がん啓発月間』。
そこで、『ゴールド・セプテンバー・キャンペーン』というその都市ならではランドマークを金色にライトアップし、小児がんと闘う子どもたちを応援しようという取り組みが、宮城県内でも広がりを見せている。

仙台市にある宮城県立こども病院。
いまも10人以上ががんと闘っているこの病院で、子どもたちを応援しようとリボンの飾りつけが行われていた。

小児がんの子どもたちを支援する活動を続ける医師・佐藤篤さん。

宮城県立こども病院・血液腫瘍科 佐藤篤医師
「子どもにもがんがあることを知って欲しい。がんと闘っている子どもたちと、その家族がいることも知って欲しい」

小児がんとは、白血病やリンパ腫など15歳未満のこどもがかかるさまざまながんのことで、日本では年間2000~2500人がその診断を受けている。

必要とされるのは、治療を受けるこどもたち本人、そして子どもたちを支える家族へのサポート。

その1つになればと、佐藤医師が携わっているのが『ゴールド・セプテンバー・キャンペーン』。

世界各地の象徴的なランドマークをゴールドに照らし、小児がんを患う子どもたちとその家族を応援しようと、2015年にアメリカで始まったもの。

日本でも、この取り組みに賛同する動きが増え、北海道から沖縄まで今年は全国117カ所がライトアップがされる予定。

佐藤医師
「みんなでチームを組んでやっていこう。集まって知恵を出し合って活動していく方が、より(支援の輪が)広がるのではないか。みんなに声掛けした」

宮城県内でも、取り組みの輪が広がっている。
病気を抱える子どもとその家族が、安心して過ごせる場所を作ろうと活動する「宮城こどもホスピスプロジェクト」。
この日、スタッフなど7人が作業を進めていた。

宮城こどもホスピスプロジェクト・サポーター 専門学校生 伊藤菜々さん
「身近に病気と闘う子どもたちはあまりいないかもしれないけれど、実はたくさんがんばっている子どもたちがいるのを伝えたい」

宮城県内では、伊達政宗騎馬像が金色にライトアップされるほか、東北大学病院の花壇や宮城大学などあわせて9ヶ所で取り組みが行われる予定だ。

宮城県立こども病院・血液腫瘍科 佐藤篤医師
「子どもたちと家族を応援してもらいたい、支援してもらいたい。日本小児がん研究グループへの寄付といった金銭的な支援もあるだろうし、県内でもさまざまな子どものがんを支えるボランティア団体がたくさんいる。そうした人たちへの力添え・お手伝いも支援」

まずは小児がんについて知ること。それを支える方法は1つではないと知ること。
病気と向き合う子どもたちに対して、関わり方を考えるきっかけとなる1か月だ。