宮城・塩釜市の水産会社で社長を務めていた男が、県に対してウソの申請を行い、震災からの復旧に向けた補助金、約1億2000万円を不正に多く受け取ったとして逮捕された。

男は別の補助金申請を巡って、県議会議員に口利きを依頼したとして執行猶予付きの判決を受けています。

補助金適正化法違反の疑いで逮捕されたのは、塩釜市のカネヨ山野辺水産・元社長　山野辺文幹容疑者（64）。

警察によると、山野辺容疑者は2020年までに震災からの復旧に向けたグループ補助金を不正に受け取る目的で、建設業者2人と共謀して水増しした修繕費用を県に申請し、本来よりも1億2000万円多く補助金を受け取った疑いがもたれている。

警察は、捜査に支障があるとして山野辺容疑者の認否を明らかにしていない。

山野辺容疑者は、別の補助金申請を巡って、県議会議員に口利きを依頼し報酬を渡したとして、2023年3月 仙台地裁から懲役10カ月・執行猶予3年の判決を受けている。

警察は、事件の動機や余罪について捜査を進めている。