58年の感謝を込めて黒毛和牛も45%引き 老朽化で閉店のS東美でセール《長崎》
長崎市中心部のスーパー「S東美」が老朽化に伴い、今月末に閉店します。
市民から惜しむ声が出ている中、店では19日からセールが始まりました。
長崎市浜町にあるスーパー「S東美」。
現在の場所で、1966年から58年間、営業を続けています。
建物の老朽化のため、解体することになっていて、今月29日閉店することが決まっています。
19日から始まったのは「大感謝セール」。
食料品や日用品などが、日替わりで通常の特売よりもさらに値引きして販売されています。
(青木アナウンサー)
「店内多くの商品が割引き。黒毛和牛はなんと45%引き」
また、運営会社である「東美」の歴史を振り返る写真展も開催。
開店当時の写真などが展示されていて、当時を懐かしむ市民が足を止めていました。
(80代市民)
「これとかね、こっち側(電車通りから)撮っているところだね。もう20年は、必ず1週間に1回来ている。寂しいし、不便になるし困ることばっかり」
(40代市民)
「幼少期に、よくS東美に思い出があったので、パン屋とかよく使っていた。(昔と)あんまり変わってなくて、逆にそれが良くて懐かしい」
多くの市民に惜しまれながらも、58年の歴史に幕を下ろす「S東美」。
別の場所に移転して営業するかなどは現在、検討中としています。
またビルを所有する谷川建設によりますと、解体の時期は未定で、再び建物を建てる方針ですが、形態は決まっていないということです。
最終日の29日は、午後7時まで営業する予定です。