被爆体験者303人に受給者証 新医療費助成制度開始に伴い「健康管理に役立ててほしい」《長崎》
国が定める被爆地域の外で原爆に遭った「被爆体験者」への、新たな医療費助成制度が今月から始まっています。
長崎市は27日、審査会で認められた対象者に医療受給者証を発送しました。
長崎市が一部の被爆体験者に発送したのは、「第二種健康診断特例区域医療受給者証」です。
今月スタートした新たな医療費助成制度では、受給者証を持っていれば、脳血管障害など11種類の病気の診断を受けると医療費が助成されるように。
がんもすべての種類が対象になります。
市によりますと今月20日時点で申請のあった1719件のうち、322件を医師でつくる審査会で審査。
このうち、308件について医療費の支給を行うことが「適当」と認め、27日に受給者証を発送しました。
(長崎市調査課 松山健一郎 拡大地域支援係長)
「なるべく早く審査を行って交付したいと考えている。健康管理の部分で役立ててもらえれば」
市は、新たな医療費助成制度の申請を受け付けていて、来月以降も、審査が終了した対象者に順次、発送していくということです。