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今シーズン一番の寒波 山陰各地で大雪警報 25日にかけてさらなる積雪の可能性 公共交通機関にも影響が 

2024年1月24日 18:01
今シーズン一番の寒波 山陰各地で大雪警報 25日にかけてさらなる積雪の可能性 公共交通機関にも影響が 

山陰地方を襲った今シーズン一番の寒波。

三好亜美記者
「鳥取市内の国道53号です。朝の通勤ラッシュと重なって渋滞が発生しています」

1月24日朝の通勤時間を直撃した視界を遮るほどの強い雪。

街の人
「20分くらい早く家を出た。結構積もったなと。久しぶりに」

車はライトをつけてゆっくりと走っていました。また、スリップしたのか、島根県松江市の山陰道入口では側溝にはまった車。そして、鳥取県鳥取市の国道9号では大型トラックがスタックしていました。雪は日中も降り続き、街では雪かきに追われる人の姿がありました。

午後5時時点の積雪は鳥取で32センチ、松江で14センチ。また隠岐の島町・西郷では33センチの積雪と平年の10倍以上となる記録的な雪となりました。雪の影響は学校にもー。

~通学の様子~
「おはようございまーす」

午前8時。鳥取市内では雪の中、元気に登校する児童の姿がー。

児童
「今日の朝は雪がいっぱいで歩きにくい」

「寒いです。いっぱい遊びたい雪合戦で」

朝の時点では8センチほどの積雪でしたが、午後2時を回ると23センチに。

そのため、給食が終わると下校時間を早めて集団下校する学校も。

中ノ郷小学校 梶浦紀生 校長
「ここまでとは想定していなかったので、安全を考えて早めの判断で午後からの下校としました」

鳥取市によりますと、小学校や中学校など合わせて5校が休校に、また多くの学校で下校時間を早めたということです。また16センチの積雪となった境港市の「水木しげるロード」では、歩道に設置された妖怪たちも雪をかぶった状態に。厳しい寒さもあってか観光客はまばらでした。

大阪からの観光客
「(雪景色は)きれいですね。僕たちは雪に慣れてないので。寒いですね」

一方で多くの公共交通機関がこの雪でストップ。

JR西日本によりますと、鳥取駅発着の路線すべてが運転取りやめになるなど多くの列車に影響が出ました。25日も山陰本線の東浜から鳥取駅間や伯備線の米子から新見駅間などで始発から運転を見合わせました。特急列車についてはやくもが始発から運転を見合わせるとしています。

こうした中多くの人が足を運んでいたのがー。

高井和代 記者
「松江市のホームセンターではこの雪を受けて急に売れ出したのが、スノーブラシ、そして スコップです」

今シーズンは暖冬のためか売れ行きが鈍かったという除雪用品ですが、24日の雪を受けてスノーブラシなどを買い求める人が続々と訪れていました。

スノーブラシを購入した人
「こんなに降るとは思ってなかったので、めちゃくちゃビックリしました」

融雪剤を購入した人
「会社でこれ(融雪剤)使ってるのを見てこれいいなと思って。降り続けているので1回まいてみようかなと」

取材したホームセンターでは、23日の夕方からスコップ、スノーブラシ、融雪剤などあわせて140個が一気に売れたということです。

ジュンテンドー大庭店 法山寛忠 店長
「予報が出ると敏感に反応されていらっしゃるんだなと。(除雪用品の)在庫がずっと置いてありますので、雪が降って少し安心しました」

24日夜から25日にかけてさらに積雪が増える可能性がある山陰地方。24日午後6時現在も鳥取県の東部と中部、島根県の安来市、雲南市奥出雲町、飯南町に大雪警報が発表されています。