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小さな火種に要注意! 田中角栄元首相の住宅火災は仏壇の線香が原因か… 対策として電子の線香・ロウソクも販売

2024年1月22日 18:01
小さな火種に要注意! 田中角栄元首相の住宅火災は仏壇の線香が原因か… 対策として電子の線香・ロウソクも販売

自宅の仏壇などで手を合わせる際に使用する線香。そんな小さな火種ですが火災へとつながる可能性があります。気づいたときに手遅れに…そうなる前に自宅でもできる対策を取材しました。

1月8日、東京都にある田中角栄元総理大臣の住宅だった建物で起きた火災。建物は壁が焼け落ち、柱は黒焦げになるほどに…。出火当時、隣の自宅にいた娘の真紀子氏は警視庁に対し、「仏壇に線香をあげていた」などと説明したということです。

そこで自宅の仏壇で線香をあげているという街の人に話を聞いてみるとー。

Q.対策はしていますか?
街の人
「今まで何ともなかったので、何ともないんだろうなと思ってはいますが、気を付けないといけないのかもしれないです」

「毎日線香をたてます。うちは防火シートを敷いて線香も半分に折って立てずに横にして。ロウソクも済んだらすぐ消すようにしています」

こちらは線香による火事を実験した映像。700℃にもなる線香をまくらに放置すると、燃え広がることなく線香は燃え尽きました。しかし、その後黒く焦げたまくらから発火。このように燃えていることが分かりづらい「無炎燃焼」が条件によっては起きてしまうといいます。

また鳥取県の各消防局によりますと、県内では過去5年でこうした線香やロウソクによる火災が少なくとも11件発生しています。

そうした中、仏壇関連の商品をそろえる鳥取市の店舗ではー。

はなふさのお仏壇 髙垣博史 さん
「こちらがローソクとか線香の火が落ちても燃えにくいガラスの繊維を練り込んである商品です」

火事の対策として、線香などが落ちても燃え広がりにくい敷物や短時間で火が消える短いロウソク、そもそも火を使わない電子の線香やロウソクなど約10種類を販売しています。そして、火がついているときは目を離さないことが重要です。

はなふさのお仏壇 髙垣博史 さん
「窓を開けていたら風が強くて線香も折れやすい。その場を離れることがあったら線香を半分に折って、なるべく燃える時間を短くしていただけたら」

空気が乾燥する今の季節。線香など小さな火種にも注意が必要です。