オイルまみれの青春!手作りバギーで日本一目指す「松工高自動車部」運命の決戦
手作りバギーで日本一を目指す愛媛の高校生がいます。ドライバーは、マシンを愛してやまない部長に、部で初めての女性ドライバー。自動車部、運命の全国大会に密着です。
大会まで1か月を切った11月末。この日、期末テストが終わったばかりの松山工業高校自動車部です。全国大会には2台体制で挑む松工自動車部。この日は、そのうちの1台、10年近く使い続けているセカンドマシンのエンジンの分解整備を進めていました。
山内寛太部長:
「今入っているピストンが僕らが来る何年も前から使っているピストンなんで結構出力が低下している。新しく入れ替えてリフレッシュしてあげたい」
手作りの車体フレームに50ccのエンジンを積む「ゼロハンカー」。エンジンの出力はノーマル状態だとわずか3.7馬力です。
山内部長:
「新品の状態を10としたら、今出てるパワー的には7あるかないかぐらい」
メカニック(エンジン担当):
山田倫太郎さん「軽くでいい?」
山内部長:
「軽くでいい」
山内部長:
「スロットル(アクセル)開けたときのレスポンスがすごく良くなった」
2台のバギーのドライバーは!このバギーに憧れて松山工業に進学した、2年の山内寛太部長。
そして1年生ながら、去年の夏、限られた燃料で何キロ走行できるかを競う“エコラン”の大会で優勝した松工初の女性ドライバー門田真愛來さん。
松工自動車部 宮岡欣一郎顧問:
「度胸が据わっているので、男子生徒よりいくところはきちんとアクセル踏めるし、ハンドルの切り方がとても正確」
大会まで6日と迫り、再び学校を訪ねると…
山内部長:
「カッコよくなったでしょ」
エースマシンは、フレームがオレンジに塗り替えられ、巨大な銀色のパイプが新たに装着されていました。
山内部長:
「冷たい空気の方が密度が高くてパワーが出る。それで冷たい空気を吸えるように、走行風をここから取り込んでキャブレターの位置に風を送り込む装置を今回作った。(見た目も)インパクトがあっていい感じ」
(走行を終えて)「多分MAC(松工自動車部)史上イチの完成度」