トルコで開催「国際ロボット競技会」で愛媛の高校生が世界一に!ものづくりにかける思い
熱意と友情でつかんだ快挙です。先月、トルコで開かれた国際ロボット競技会に八幡浜から高校生2人が出場。見事、世界の頂点に立ちました。
俊敏に、かつきめ細やかな動きを見せるロボット。愛媛の高校生2人がこのロボット技術で世界の頂点に立ちました。
2人が通う八幡浜工業高校です。電気技術科3年の帽子明輝さんと山下統真さん。2人は電気技術部で、ロボットの製作やそれを動かすプログラムの開発を行っています。
2人が挑んだのは、先月、トルコで開かれた世界最大級の子ども国際ロボット競技会「WRO」。製作した自律型ロボットで出された課題を攻略し、その能力を競う部門で世界104チームのトップに立ち、金メダルを獲得しました。
帽子さん:
「自分が頑張ってきたことが全部発揮できて、最高の大会になったと思います。小さなメダルなんですけど、世界一位というすごく大きな重さを感じます」
縦およそ1メートル、横2.5メートルの専用フィールドで行われるロボット競技。
帽子さん:
「これが僕たちが作ったロボットです。名前はホープ(HOPE)、希望と言います」
ロボットは、国や地域による不公平を無くすため、世界的に広く普及しているLEGOブロックでの制作を統一規格にしています。
帽子さん:
「僕はメカニックを担当していて、主にロボットの開発・メンテナンスなどをしています。そうです、生みの親ですね」
物をつかみやすいよう帽子さんは、前面のアームの部分を工夫したと言います。
そしてプログラムを作るのが、山下さんです。
山下さん:
「自分が思った通りにロボットを動かせたり、自分ではできない動きをロボットにさせたりできるのが魅力」
今回競技会で出された課題は、家に見立てたブロックを色ごとに積み上げるというものでした。
帽子さん:
「トルコは数年前に大地震が起きたので、今回は『災害後の復旧』がテーマで、がれきの除去や水道管などの整備や、簡易的な住居を建てるというミッションになっています」
八幡浜市民:
「すごいですね、本当にね。やっぱり工業高校だけありますね」
春からは八幡浜を離れ、それぞれ新居浜や県外の企業に就職する2人。後輩たちへのメッセージです。
帽子さん:
「ものづくりは自分づくりだと思っているので、ものづくりに取り組んで、どんどん自分の知らないところとかも、知っていってどんどん作り上げていってほしい」