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“分校化の危機”から一転…「水族館部」新入部員は43人!愛媛の高校生が作る水族館リニューアルオープン

2024年4月19日 11:25
“分校化の危機”から一転…「水族館部」新入部員は43人!愛媛の高校生が作る水族館リニューアルオープン

列車は1時間に1本もない愛媛の小さな町・大洲市長浜町。伊予灘を臨むこの町に県立長浜高校があります。

2年前、”新入生が40人以下なら分校化”という局面を乗り越えて以降、入学者数が定員近くまで増加。

今年度は「全国募集」の枠を18人から30人に増やし、新入生59人のうち21人が県外からの入学生となりました。

多くの長浜高校の新入生のお目当ては、全国的にも珍しい「水族館部」です。

25年間愛されてきた「長高水族館」

長浜高校の水族館部の生徒たちが手作りで運営する「長高(ながこう)水族館」

“長高”を象徴する人気の部活動「水族館部」では、魚たちと過ごす唯一無二の青春を求め、北海道や沖縄から入学する生徒もいます。

水族館部員たちはこれまで、校内にあった「長高水族館」で、約150種類2000匹の生き物を飼育してきました。毎月第3土曜日に一般公開を行い、お客さんを招きます。

高校生の個性豊かなおもてなしや大人顔負けの生き物解説が大好評。公開日は老若男女たくさんのお客さんで賑わいます。

ハマチが次々と輪をくぐる「ハマチショー」

イシダイがゴルフボールをドリブルする「イシダイショー」

25年間、地域の人たちに愛されてきた長高水族館。生き物の魅力を引き出す部員考案のショーも大きな見どころです。

新入生の7割以上が水族館部に入部

今年度は新入部員43人が加わり、過去最多の95人となった長高水族館部。全校生徒の実に6割近くが所属しているといいます。

全国各地から個性豊かな部員が集まる水族館部は、ほぼ半数が県外生です。

日々「長高水族館」に展示している生き物のお世話をしながら、研究班、繁殖班、イベント班、デザイン班に分かれて活動しています。

新入部員はなぜ、長浜高校を選んだのでしょうか。

「テレビで長浜高校の水族館部を見て興味を持ちました」と語るのは沖縄出身の與那嶺真貴さん。

「生き物が昔からすごく好きだったので、水族館部っていう見たことない部活が紹介されていて一瞬で惹かれました。親からの信頼を得るのは大変だったんですけど、親にプレゼンすると、『オープンスクールに行こうか』となって、そしたら逆に親の方が興味を持ったって感じですね」

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