「奇跡の9連休」に期待の声 ことし新装した道後温泉本館&JR松山駅では
休日の並びが良く「奇跡の9連休」とも呼ばれる今回の年末年始。道後にJR松山駅と、今年装いを新たにした施設からも期待の声が聞こえてきます。
記者:
「県内最大の観光地道後です。観光客の方をよく見てみますと海外からの観光客が多いように感じます」
元祖くるまやさん 車夫 高橋孝伯さん:
「商店街の人とか宿の人とかと話していて、12月にこれって多いよねって話をこの間したところ。海外の人が動いてくださっているというのがあるのかなと思う」
道後エリアで人力車をひく高橋さん。韓国からの観光客が特に増えていて、例年に比べてこの12月の道後の観光客数は1.5倍ほど多い印象だと話します。
ことし7月、5年半ぶりに全館での営業を再開した道後温泉本館。リニューアル後、初めて迎える年末年始に高橋さんも期待を寄せます。
高橋さん:
「11月もそうだったんですけど本館の新しいのを目当てにっていうことで来てくださっている人もたくさんいるので、初めての正月ですから楽しみにしています」
道後温泉旅館協同組合によると、加盟する旅館やホテルの年末年始の予約状況は今月1日時点ですでに前年とほぼ同数となっていて、さらなる増加を見込んでいます。
一方、こちらもリニューアルしたばかりのJR松山駅。飲食店などが立ち並ぶ「だんだん通り」の中にあるおにぎり専門店です。
おにぎり鼓 JR松山駅店 杵渕優佳店長:
「(年末年始)期待はしていてオープンした当時と同じぐらいのお客が来てもらえるのでは。(オープン直後は)行列もできていまして、最長で2時間待ちでしたので」
年末年始期間中は普段の休日のおよそ2倍にあたる1日あたり1000個の販売を見込んでいると言います。
さらに、このチャンスを生かそうと新メニューを開発。
杵渕店長:
「紅白」
記者:
「紅白?めでたい感じで?」
年末年始の限定メニューを一足先に作ってもらいました。特製のアナゴを鬼北町産の米でふんわりと握って…南予の削りかまぼこでコーティングします。1か月試行錯誤を重ねて開発した白いおにぎりが完成!
そしてもう一つ、県産マダイのおにぎりを赤い削りかまぼこで包んだ「媛にぎり」。紅白のおにぎりをセットで販売するということです。
このほか、だんだん通りでは来週木曜から年末年始のフェアを開催。限定メニューや福袋の販売など、初めて迎える年末年始での賑わいに期待を寄せています。
杵渕店長:
「久々に松山に帰って来る人もいると思いますし、初めて松山に来る人もいると思うので皆様のことを温かく迎えられたら」
そのJR四国、年末年始の特急の指定席の予約数は去年に比べ15%増加していてコロナ前よりも上回っているということです。
またピークについては下りが今月29日、上りが1月3日とみています。
このほか、年末年始の渋滞予測も発表されています。NEXCO西日本によると四国の高速道路では1月2日と3日に松山自動車道の上り、中山スマートICと内子五十崎ICの間で5キロの渋滞が予測されています。
また本四高速によりますと、しまなみ海道ではいずれも上り線の一部区間で2日と3日に15キロ~20キロ。4日には10キロの渋滞が予想されています。
交通各社はピークを避けるため、混雑が予想される日や時間帯を避けるなど分散利用を呼び掛けています。