県内唯一の女子実業団チーム「ひめぎん女子陸上部」の3人が愛媛マラソンにかける思い
愛媛マラソンスペシャルです。今日は女子の注目選手を紹介します。
それぞれの想いを胸に走るひめぎん女子陸上部の3選手です。
2016年創部のひめぎん女子陸上部。県内唯一の女子実業団チームです。
愛媛マラソンでは第56回、57回の2回女子チャンピオンを輩出しているひめぎん女子陸上部。今大会には3人がエントリーしています。
小林 史和監督:
「チームとして作戦を立てて臨みたいと思います。35キロくらいまでは一緒に行きたいねという話をしております」
チームの「お姉さん的存在」という、キャプテン沖村美夏選手。前回大会では、初マラソンながら4位入賞を果たしました。
沖村選手:
「楽しかった分もあるし。初めての経験が多くて上手くいかなかったことの方が多かった。苦しかった部分の方が大きい。」
自分との闘いだった昨年と違い、今年はチーム走になるという作戦については…
「今年のテーマが『欲張らない』しっかり決めてペースを守って3人の集団で行くっていうところしっかりイメージして」
そうすることで見えてくる2時間40分台前半でのフィニッシュを目指します。沖村選手はこの大会を引退の競技レースと位置付けています。
「終わりではあるんですけどシンプルに楽しんで走りたい」
マラソンがしたくて実業団に入ったと話すのは、豊田由希選手。2回目の愛媛マラソンとなった去年の大会では、前半女子トップを争う走りを見せます。しかし、30km地点でまさかのリタイヤ。悔いの残る大会になりました。
豊田選手:
「自分の中で優勝するもんだ、できるっていう自信しか無かったので、悔しいを通りこして情けない。」
自分を過信してオーバーペースになった前回。その反省も踏まえ、今回チームで走るという作戦をこう捉えています。
「周りに自分が惑わされそうになっても、止めてくれる先輩なり後輩がいるんで、それはすごく心強い。」
豊田選手の目標は2時間45分を確実に切ること。今回のレースは夢への第一歩だと話します。
「ロサンゼルス五輪の選考会MGCが開催されたら2027年にあるので、そこに出て日本代表になりたいっていうのが今は最大の目標になっているので(今大会は)そのマラソンの第一歩」
大いなる夢に向かってまずは昨年のリベンジに挑みます。
そして、もう一人。今回、初マラソンに挑戦するのが入部2年目の福田美空選手。
福田選手:
「色々分からなくてちょっと不安はあるんですけど頼もしい先輩たちの背中を追って頑張ります。」
最後の競技レース、昨年のリベンジ、そして初マラソンと、それぞれの思いを胸に走る3人。ひめぎん旋風を巻き起こすのか注目です。