愛媛マラソンの“名勝負”再び!前回優勝争いの2選手が今大会にかける思い
愛媛マラソンスペシャルです。前回愛媛マラソンで優勝した地元の中村選手。そして、惜しくもギリギリで敗れ2位となったのが岡山選手でした。今大会も二人の激しいライバル対決が観られそうです。
去年の第60回愛媛マラソン。30キロで飛び出したのが、いずれも招待の中村佳樹選手と岡山春紀選手。優勝争いがこの二人に絞られた瞬間でした。
実況:
「前回も同じく岡山と中村の一騎打ちでした。歴史が繰り返されています。さあ勝者はどちらになるんでしょうか。ここからが愛媛マラソンの真骨頂」
35キロで中村選手が2回目のスパートを仕掛けます。
実況:
「5メートル離して中村35キロを今通過しました」
中村選手は松山市出身、地元の実業団所属。負けるわけにはいきません。
実況:
「少し岡山との差は開き始めたかもしれません」
関東の実業団に所属する岡山選手は2大会前の優勝者。ディフェンディングチャンピオンのプライドに火が付きます。
実況:
「あ、岡山今、追いつきますよ、さあ、この平田の坂を下って追いつきそうか。また並ぶのか。前回チャンピオンが今、並びました」
なんと一度離された岡山選手。37キロで追いつく執念を見せます。
中村選手:
「最後の方はホントに自分自身もしんどくて岡山選手もしんどそうだったんで、岡山選手に先にスパートしかけられたら気持ち的にもついていけないし、体も動かないなと思ったんで、もう思い切って行ってやろうと思って」
そして40キロ。先に仕掛けたのは中村選手でした。
実況:
「全く横並び。今40キロを通過。お、中村が出た。中村が前に出ました。愛媛銀行中村。中村がもう一度スパートを仕掛けた」
ここで命運が分かれます。
実況:
「まもなくフィニッシュを迎えます。復活の愛媛マラソンを制したのは、復活のエース、中村佳樹。2度目の愛媛制覇です」
大会を制したのは地元のエース、中村選手でした。大会史に残る激しいデッドヒートを演じた二人。
敗れた岡山選手は今でも強烈な後悔を胸に秘めています。
岡山選手:
「後半で並走になった時、逆に仕掛けられた。前に出られたんでそこを自分が逆に前に出れば変わっていたかもと思うんで。ずっと並走していたんでそこが後悔してます
(受け身になってしまった?)
「そうですね」
一方の中村選手は…。
中村選手:
「世界で戦ってる岡山選手と肩を並べてずっと横で走ってというのが凄い楽しくて。人生の中でもトップレベルに入るような最高のレースでした!」
勝者にとっては美しい思い出ですが、敗者にとっては屈辱でしかありません。
岡山選手:
「ホントに去年はとても悔しかったんで。中村選手だけには負けないように。最悪優勝できなくても中村選手には勝ちたい思いが強い」
今度はディフェンディングチャンピオンとして受けて立つ中村選手。こちらも譲るつもりはありません。
中村選手:
「愛媛マラソンに最高の状態に持っていける用に1年間準備している。史上初の3回目の優勝を意識している。優勝に向けて頑張りたい」
中村選手対岡山選手。令和の名勝負再び!先にフィニッシュするのはどっちだ!?