業務負荷かなり軽減も…危険なリスクもかなり?“生成AI”どう向き合う?北海道庁でも活用開始
働く人の負担軽減が期待されていますが、注意も必要です。
道庁では「人工知能」が自動的に文章などを作り出す「生成AI」の本格導入を2024年6月10日から開始しました。
パソコンに質問を入力すると…自動で答えが返ってきました。
道庁では10日から一部の業務に「生成AI」を導入しています。
「生成AI」とは、学習したデータを元に文章や画像などを生成する人工知能のことです。
アメリカの企業が開発した「チャットGPT」と「Copilot」の2種類で、会議の議事録やメールの文章の作成などでの活用を見込んでいます。
(道 情報政策課 長田尚人担当課長)「アイデアを自分で捻出することを機械に代替させることによって、かなり職員の負荷が下がる。非常に効果があると考えています」
これまで「AI」というと!?
例えば「滝野すずらん丘陵公園」に設置されているクマ・監視用のカメラからこんな分析ができました。
(SPAC滝野管理センター 今井健太さん)「クマ対策用に監視カメラを約400台ほど設置していて、それでクマ監視を行っているが、クマではない動物がたくさん映り込んでいたので、大量にある動物を「AI」を使い、何か可視化できるものにできないかなと考えた」
実は、監視カメラで撮影できる「クマ」の姿はごく僅かですが…
「エゾシカ」や「エゾタヌキ」など、1年間の写真データは8万枚にものぼります。
公園では、この“写真データをもとに”いつどこにどんな動物が現れたのかをAIが分析し可視化していました。
一方で、これから活用が広がる「生成AI」はというと…
(鷲見記者)「チャットGPTにどさんこワイドのキャッチコピーを考えてもらいます」
データをもとにするのではなく、質問を“入力するだけ”で瞬時に次々とアイデアが表示されました。
生成AIの活用で会議の時間短縮なども期待されます。
(鷲見記者)「結構いいのが有りますね、プロデューサーに伝えようと思います」
一方で注意も必要です。
(鷲見記者)「STVの代表的な番組を10個聞いてみます」
表示されたSTVの番組名はというと…
(鷲見記者)「(今は)どさんこワイド179なのに違う情報が入ってきています」
(滋慶学園COMグループ 明松真司名誉教育顧問)「自分が全く分からないことの文章を「AI」に作らせて、チェックもせずにそのまま人に渡してしまうのはすごく危険です。うそを教えてしまう可能性があるので。(自分で)チェックして、大丈夫そうだなくらいの使い方が一番正しいのかなという感じはしますね」
道内でも本格的に導入が始まった「生成AI」
リスクがあることも理解する必要がありそうです。